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ブックマーク / viking-neurosci.sakura.ne.jp (12)

  • 研究機器のさらなる共有化を!:ランニングコスト肩代わり、有償レンタル制度、はたまた中古品の払い下げを規制緩和で実現して欲しい – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 – 当blog 科研費の基金化やグラント申請事務のIT化など、一昨年リリースした公開提言の中で訴えた政策がいくつか実現されつつある中、意外にほとんど進んでいないポイントがあることを思い出したのでした。それが、(高額)研究機器の共有化。多分、全然進んでないと思います。 研究者なら皆さんご存知かと思いますが、大抵の研究機器は他所のラボの研究者たちに共同研究の形で無償で貸し出すことはできても、例えばランニングコストを負担してもらったり、はたまた有償レンタルの形で貸し出すようなことはできません。何故かというと、現在の規制では 個々の研究機器は特定の一つのプロジェクトで使用する目的で、その予算で購入されるものである 一方で科研費以下公的研究資金の大半は目的外使用を禁じられて

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    steel_eel 2011/12/31
    『予算』の考え方が全く研究という行為にそぐわないのだな。というか、公共事業で工事とかやるときとかにも、業者は重機をその事業毎に新規購入して使い捨ててるのだろうか?
  • やはり大学教員が研究に割ける時間は減少していた:2002→08年で研究時間が2割減少という統計データ – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 減少する大学教員の研究時間-「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」による 2002 年と 2008 年の比較- – NISTEP Discussion Paper 以前から大学教員・研究者の間では実感として囁かれてきたことが、ついに明確な調査結果という形で現れたという印象です。読んで字の如し、「大学教員が研究に割ける時間は減少している」というお話です。 分析結果では、2002 年の調査時、全大学学部の教員一人当たり年間平均研究時間割合は47.5%と職務時間全体の約半分を占めていましたが、2008 年調査では36.1%と、11.4 ポイント減少しました。このような研究時間割合の減少は、教育時間、及び社会サービス時間割合の増加が影響しています。 理学、工学、農学、医学などの8 の専門分野別に研究時間の割合を見ても、全ての分野で減少が起こっています。なお、2008

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    steel_eel 2011/12/30
    大学生・大学院生の研究時間の推移も知りたい。大学院実質化とかいって先生のお話聞くだけの講義を必須にした成果(笑)がどう出てるか。その準備時間だけ教員の研究時間減ってるのは確実として。
  • fMRIニューロフィードバックで無自覚のうちに知覚学習を引き起こすことができる:「脳を鍛える」という概念を根本から覆す革新的な研究 – 大「脳」洋航海記

    【脳研究 – reviews】 Perceptual Learning Incepted by Decoded fMRI Neurofeedback Without Stimulus Presentation (Shibata K, Watanabe T, Sasaki Y, Kawato M, Science. 2011 Dec 9: DOI) 実はScience誌発表よりかなり以前からcorresponding authorでおられるBUの渡邊武郎先生から直接伺っていたのですが、ついに出ました。旧知の友人である1st authorの柴田君(この研究のために日米を短期間で何往復もしたと聞き及んでおります)もこれが初めてのCNS掲載ということで、当に当におめでとうございます! この研究はMGHの佐々木由香先生、並びにATR-NAISTの川人光男先生も名前を連ねておられ、まさに日米をま

    steel_eel
    steel_eel 2011/12/09
    脳機能は高度にモジュール化していて、だから何でも良いからとにかくそのモジュールを活動させさえすればそこは鍛えられるってことなのかな。個人的には『学習』のイメージが変わる実験だと思う。
  • 相変わらず日本の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 Essential Science Indicators – トムソン・ロイター トムソン・ロイターのEssential Science Indicators (ESI)の2011年度版データが出揃ったということで、ちょっと調べてみました。そこで、総被引用数のベスト10を対象にちょっとしたグラフを書いてみることにしました。ちなみにベスト10はどこの国かと言いますと、 アメリカ ドイツ イギリス(イングランド) 日 フランス カナダ 中国 イタリア オランダ オーストラリア ということで、グラフを見てみましょう。なお、グラフは7つのタイムポイントで区切られていますが、各タイムポイントはそれぞれ2001-05年、2002-06年・・・2007-11年というように5年スパンで切り分けたものである点に注意が必要です。 まず総論文数。アメリカが低下傾向にあるもののぶっちぎりであ

    steel_eel
    steel_eel 2011/12/01
    研究の主戦力たる院生がそもそも研究してもほとんど何の利益も無い状態によって研究する気力を失っているのが主な理由な気がする。実際、博士はともかく修士の9割は『いかに実験量を減らすか?』を考えてると思う。
  • 男女別学推進はニセ科学の賜物:Scienceのルポルタージュが報じる「似非脳科学」に冒される教育現場の姿 – 大「脳」洋航海記

    【脳研究 – issues&ニセ科学問題】 Education. The pseudoscience of single-sex schooling (Halpern DF, Eliot L, Bigler RS, Fabes RA, Hanish LD, Hyde J, Liben LS, Martin CL, Science. 2011 Sep 23;333(6050):1706-7) “Single-sex schooling lacks scientific support and may exaggerate sexism and gender stereotyping.” 興味深いルポルタージュがScienceに掲載されていました。2年前にアメリカでは男女別学&男女別カリキュラムを採用する公立学校が全米レベルで拡大しているという話を当blogでも報じたことがありますが、どうや

    steel_eel
    steel_eel 2011/10/12
    男女別にした方がステレオタイプが強くなるってのは不思議な気がする。男女別それ自体の効果か、男女別の学校の教育方針の影響かが気になる。
  • 「女性は地図が読めない」のは男女差(先天的)ではなく文化的影響(後天的)によるもの:空間認知能力における男女差は養育(教育)の影響を受ける – 大「脳」洋航海記

    【脳研究 – reviews】 Nurture affects gender differences in spatial abilities (Hoffman M, Gneezy U, List JA, Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Sep 6;108(36):14786-8) 先日速報したばかりですが、センセーショナルな研究で今後話題を呼びそうな気がするので早速reviewしてみようと思います。 <一般向け> 「男女差」は常に社会の関心の的となってきました。特に科学・工学・技術分野での男女差はことに著しく(ある調査ではこれらの分野で専門家として働く女性は19%に過ぎないとも言われている)、数多くの社会調査指標からもはっきりと見て取れます。しかしながら「男女差は実在するのか?」という議論は往々にして感情的なものになりがちで、その一方できちんとした科学的証拠

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    steel_eel 2011/09/15
    女系では教育時間が男系と男女逆転してるなら、女性の方が空間認知能力優れてないと生得的差は無いといえないだろうと思ったら、この女系の部族では男女とも教育時間はほぼ同じ(fig.S1から)なのな。納得できた。
  • 博士課程はこう改革せよ:Nature掲載のルポが提案するラジカルな未来像 – 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題&大学・大学院】 Rethinking PhDs – Nature (2011) 472:280-282, 20 April 2011 第3回:PhDの見直し〜修復するか、抜的改革をするか、あるいは完全にスキップするか(2011年4月28日更新) – BioMedサーカス.com 冒頭のロダンの「考える人」が博士の角帽をかぶって、まるで苦悩する博士であるかのように描かれた挿絵がなかなかシュールですね。  読んで字の如し、これは英米の2カ国で主に進行している「博士(Ph.D)課程の改革」について寄稿されたルポルタージュです。 非常に簡潔かつ的確な抄訳が、2番目のリンク先のBioMedサーカス.comさんによって提供されているので、基的に全訳はいたしません。ここでは、僕が注目したポイントだけを要約してみました。即ち、Natureが提案する「博士課程の改革案」は以下のような感じ

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    steel_eel 2011/09/06
    論文博士廃止して博士の価値を高めるというのは、瑣末な効果しか生まないかな。
  • 「テストステロンはヒトの交渉行動に影響を与える」という先入観の裏にある真実:テストステロンとは無関係に「思い込み」こそが攻撃的行動を引き起こすことを明らかにした痛快な研究

    【脳研究 – reviews】 Prejudice and truth about the effect of testosterone on human bargaining behaviour (Eisenegger C, Naef M, Snozzi R, Heinrichs M, Fehr E, Nature. 2010 Jan 21;463(7279):356-9) Twitterでふと触れたところ反響が大きかったので、もう1年以上前の研究ですが改めて取り上げてみようと思います。 一般に、これまでに発表されてきたセンセーショナルな研究の数々から「男性ホルモンであるテストステロンは攻撃的(というかアグレッシブ)な行動を引き起こす」と言われてきて、一種の俗説脳科学(中には当blog言うところの「似非脳科学」も含む)の中にはそこからさらなる怪しげな言説を導き出すものも多いようです。「男

    steel_eel
    steel_eel 2011/06/30
    ただし女性の場合は、だよね。/考え方によっては恐ろしい結果だな。テストステロン投与⇒『攻撃的になってもテストステロンのせいだから許される』と思ったから攻撃的行動を取ったんじゃないのか?
  • 研究発表をする上で最低限守りたい7箇条 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 方法】 関連ツイートのtogetter – vikingjpn @ Togetter このエントリとほぼ同じタイトルでトゥギャったんですが、140字ではまとめ切れなかった部分も含めてついでに当blog上でまとめておきます。これから国際会議や誌上発表などに臨もうという若い人(この言い方オッサン臭くて嫌だな)に参考にしていただければ嬉しい限りです。 一応再掲しておきますが、概して若い人の研究発表を見ていると「細大漏らさず」「事実に忠実で」「過不足なく」というところばかり心がけていて、まるでテクニカルレポートのような発表をしている人が学会発表や投稿論文でも多いんじゃないかという印象を感じます(中には若くても図抜けてimpressiveな発表をやってのける人も勿論いますが)。 学会プレゼンや誌上発表というのは、(音楽)アーチストにとっての「ライブ演奏orコンサート」や「CD(MP3配信

    steel_eel
    steel_eel 2011/04/27
    非常に参考になる。しかし、ほんとイントロ書くのは難しいのだよなぁ。ああいう研究がある、こういう観察結果がある、と既存の論文並べるだけになってダメ出しされる。
  • とあるシミュレーションが示す「優れたアカデミア」と「ダメなアカデミア」の差異 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般&科学】 複雑系モデルに基づくアカデミック・ソサエティの盛衰予測に関する研究 -人事システム,査読システムを内包した大学・学会カップリングモデルによる考察-(PDF) 学会における論文査読と日常的研究,研究評価・後継者選定の場である大学とを人工社会上に仮構した。モデルでは、研究者エージェントは論文に関して生得不変の価値観(数を重視するか質を重視するかetc)を持ち、これと社会全体からの偏差値的なスコアとの積和を採って、目標達成度を計量し、その結果に応じて、自己の行動戦略(論文を投稿するかor質の向上を目指すかetc)を陶冶していく学習プロセスが組み込まれている。数値実験の結果、甘い査読システムにより学問的デカダンスが発現し、論文質を考課に入れることでそれを抑止し得ることが確認された。 何気なくTwitterのTL上で見かけた研究なんですが、これが実に面白い。今すぐこのシミュ

    steel_eel
    steel_eel 2011/01/29
    後で読もう。
  • 「5%有意水準のもとで有意」を日本の法廷は「5%も例外があるならそれは重要だ」と曲解する(追記あり) – 大「脳」洋航海記

    【科学】 2010年8月25日 司法関係者が統計学を理解できないと – サイエンスポータルレビュー この記事にはちょっとびっくりしました。何がびっくりしたって、記事中で紹介されている法廷の現場における科学者の証言の扱いについてです。 最初の基調講演者、津田敏秀・岡山大学大学院環境学研究科教授の指摘からも事態の深刻さが読み取れた。津田氏は疫学が専門の医師として、水俣病を初めとする多くの環境裁判の法廷で証言してきた経験を持つ。 氏の指摘の中で、多くの人がありそうだと感じるだろう、と思われることがあった。裁判官を含む司法関係者の多くが、疫学の基である統計学を理解していないということだ。確率というものが理解できない結果、「95%の確率でこれこれのことが言える」という科学者の証言に対し、「では残り5%はどうなのか」といったやりとりにしばしば論点が移され、結果的に「5%」の方が勝ってしまうことが「日

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    steel_eel 2010/08/28
    確率じゃなくて、具体的な値になおすのがわかりやすいかも。例えば『このDNA鑑定で偶然一致する確率は100万分の1』じゃなくて『このDNA鑑定で偶然一致する人間は日本に120人程度います。』みたいな。印象が全然違う。
  • ポスドク(若手研究者)問題は「後継者難」問題として認識されるべき – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 For love and money – Nature (Careers: special report) 科学者満足度:明暗 デンマーク1位/日最下位--主要国英誌調査 – 毎日 毎日 / 朝日の上記記事のbit.ly stat 【ドクター・ポスドク問題】カテゴリの記事一覧 – 当blog 以前Nature誌が実施していた&twitter上で宣伝していたアンケートの集計結果が、6/24付で出ていたようです。来的にはタイトルが示す通り、このアンケートはあくまでも研究者のgender biasを調べるためのものであり、国別での研究者の待遇そのものを調べることを目的にしたものではないのですが、それでも妙な結果が出たせいでメディアの注目を惹いたようです。 実際の誌の記事を読んでみたらなかなかに面白かったので、うっかり読んでしまいました。興味のある方はぜひご一読

    steel_eel
    steel_eel 2010/06/29
    ↓博士課程まではぶっちゃけ誰でも進めて、結構進む人も多いので『博士が余っている』が、その博士達がその後研究者としてのポジションを得ることがほとんど不可能なので『後継者難』。という感じだと思われる。
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