貸借取引とは、制度信用取引のしくみの中にある証券会社と証券金融会社との間の取引を指します(下図ピンク色の囲いの中です)。私達(投資家)にとって直接的な関係はありませんが、証券会社が資金や株券を調達する時に使われる取引なので、間接的には関係があります。 証券会社は、一定の担保金を証券金融会社に差し出すことで、資金や株券を調達することができます。“証券金融会社”というのは少々聞きなれない株用語かもしれませんが、簡単に言うと、【証券会社にお金や株を貸しだす役割】をする会社です。 証券会社のための銀行的な役割もいえると思います。現在、日本には日本証券金融 (8511)があります(上場しています)。 それではまず、『証券会社にとって、どうして証券金融会社が必要なのか?』について考えてみましょう。例えば、こういう場合はどうでしょうか?先ほどの例を使うと、買い残が323,900株、売り残が627,600
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