ここしばらく上半期末の事務処理やら稲刈りやらを口実に執筆をサボっているうち、linux-6.0がリリースされていました。最近のバージョン付けルールでは、4.19の次は5.0、5.19の次は6.0と、マイナーバージョンが20になるとメジャーバージョンが繰りあがるようになっているため、「メジャーバージョンアップ」に以前のような感慨は無くなったものの、1991年に開発が始まって以来30有余年、うまずたゆまず開発を続けてきたLinusさんたちの努力には頭が下がります。 最近はあまりカーネルのソースコードを見ることがなかったので、6.0がリリースされた機会に、と久しぶりにあれこれと眺めてみたら、少し変わったことに気づきました。というのも、ほとんどのソースコードの先頭にこんな行が追加されているのです。 $ head linux-6.0/init/main.c // SPDX-License-Iden