『Another』第1話から第3話までを視聴して感じたことを色々と。 『Another』では、繰り返し映されるちょっと不気味な人形や不可解な素振りを見せる同級生や暗めのBGMなど、直接的に視聴者の不安を掻き立てる要素があるけど、それだけでなく、直接的な要素に拍車をかけるような不安定且つ変わった構図でより不安を掻き立てている。 不均衡・不安定な構図は、視聴者に違和感を覚えさせ、そこから不安・緊張を作り出す。 また『Another』では、トリッキーなカット割りをして視聴者の動揺を誘ったりもしている。 第3話「Bone work -骨組-」を例に挙げて。 脚本/檜垣亮、コンテ・演出/ひいろゆきな、作画監督/吉田優子。 Aパート冒頭。見崎鳴が眼帯を外し、榊原恒一に義眼を見せる所では、カメラが平衡感覚を失ったかのように斜めに傾いた状態(ダッチアングル)で鳴と恒一の会話を切り返しで見せる。不安定な構図