細胞骨格にのみならず多数の生体分子に対するプローブの開発を現在進めています。今後、細胞研究への応用のみならず、癌や神経変性疾患など病気に関係する異常なタンパク質の分布や蓄積をいちはやく捉えるなど革新的な病理診断・病態解明への応用を目指しています。 概要 超解像顕微鏡は、従来、光学顕微鏡の限界とされていた分解能(~200nm)よりも一桁小さい分解能でタンパク質の分布を観察することを可能にしました。しかし、分解能がタンパク質のサイズに近づいたため、抗体などによる標識の不均一さが目立つようになり、画像がタンパク質の分布を必ずしも正確に反映しないことが問題とされてきました。さらに多種類のタンパク質を染め分け、同一の細胞で観察することは困難でした。 本研究グループは、既存の手法を超えた高精細な画像が得られ、観察できる標的タンパク質の種類に上限がない超解像顕微鏡法IRIS(Image Reconstr