小学生の使うバッグとして、ランドセルほど完璧なものはない。 悪いのはランドセルではなく、置き勉を許さない学校なのだ。 しかし学校にも言い分がある。 置き勉って、どうやったらできるのですか? という話。 (写真:フォトAC) 【ランドセルは完璧な通学バッグ】 1887年(明治20年)に伊藤博文が当時の皇太子(のちの大正天皇)に贈って以来135年、ランドセルは改良しつくされた完成品です。素材以外ほとんど改善の余地がありません。それだけ優れたもので、これを上回る完成品はコルト45くらいのものでしょう。何が優れているのか――。 まず丈夫だということ。 多くが数万円もする高価なものだけあって、6年間、修理しなければならないことはめったにありません。普通の小学生がランドセルをどんなふうに扱っているか、下校途中の公園で観察すればその丈夫さが驚異的であることは一目瞭然です。 バッグとしての機能も完璧です。