インターネットの交流サイト(SNS)やオークションサイトを通じて、教え子やわが子の幼い性を売り物にしている実態が、愛知、佐賀、石川県警の合同捜査本部が摘発した児童ポルノ事件からわかった。児童ポルノは「性的虐待の恒久的な記録」(G8司法・内務相会合の2008年総括宣言)といわれる。ネットの匿名性を背景に、子どもを守るべき立場の人たちがマニアと安易に手を組み、被害が連鎖している。 合同捜査本部が3月までに児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供、製造)や強制わいせつの疑いで逮捕した男女5人のうち、4人は両親や幼稚園教諭、保育士だった。 「幼稚園で働いています……ジュニアアイドルが大好きです」 5人のうちの1人で、園児に対する強制わいせつ容疑で3月に再逮捕された元幼稚園教諭古川敬太容疑者(24)=福岡県糸島市=は、友人や同じ趣味を持つ人を探しあえるSNS「ミクシィ」で、こんな自己紹介を公開して