藤井聡太竜王(20/王位・棋王・叡王・王将・棋聖と六冠)の名人挑戦、防衛ロードが新年度に入って加速している。4月5、6日に行われた名人戦第1局では渡辺明名人に110手で、11日に行われた叡王戦第1局では菅井竜也八段に147手でそれぞれ先勝し、幸先の良いスタートを切った。 タイトル戦での番勝負いまだ負けなしの藤井に対して、渡辺は前夜祭で「このような大変注目を集める番勝負に出場できるということは、棋士として大きな幸せだと思います」と語り、そして振り飛車党(飛車の筋を変えないで戦う「居飛車」に対して、序盤に飛車筋を大きく展開する戦法)のトップランナーである菅井も前日会見で「最高の振り飛車対最高の居飛車の戦いだと思っているので頑張りたい」と語っていた。彼らトップ棋士はどう戦おうとし、藤井竜王はどう1勝目までの道のりを歩んだのか。 叡王獲得経験のある高見泰地七段に、名人戦第1局の展開を中心に棋士とし
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