小林広「手記 私はなぜ社説を盗用したか」 衝撃的な内容だった。 ひょっとして事件当時こうした背景はどこぞで解説されたのかもしれないが、少なくともぼくは全く知らなかった。いやまったく地方紙がこの通りであれば、地方紙の存在基盤を揺るがしかねないことなんじゃないかと思った。それともこれは「常識」なのだろうか? しかし問題の核となる「資料版論説」について、ググってみてもヒットしたのはたった1件だった。このネットの大海のなかでたった1件だとよ! しかもそのヒットしたっつうのはよりによって共同通信社の編集委員室のページで、そこでは「資料版論説」というものを別に問題視するわけでもなく、ごく日常の言葉として「資料版論説」というものについてふれているのであった。 この事件は07年2月に山梨日日新聞社の論説委員長が他社の社説を多数盗用していたとして懲戒解雇となったものだ。同社のホームページにそのことについての
著作権関連の話題について、それがアメリカの言いなりになった結果だというGIGAZINEのエントリを見て思ったことなのですが、陰謀論(エントリのタイトルは、外国における陰謀論ではなく、外国の陰謀を想定する陰謀論を意味します)の根っこは想像力の欠如なんだなぁと。とりわけ、外国(や異民族)を主体とするものにおいては。陰謀に係る杞憂は、ある意味では想像力の賜物ではありますが、得てして陰謀の内容は類型化されたオリジナリティに乏しいものでもあるわけで。 どういった文脈において想像力が欠如しているかといえば、日本人は皆自分と同じような思考の持ち主だと思ってしまうがため、自らと違う意見を持つ者と日本人という属性(国籍なのか民族なのか、日本においてはあいまいですが)を共にしていることが腑に落ちないのでしょう。日本人ならば、自分たちと同じように考えるのが自然だと考えてしまい、あるいは違う考えを持つ者が同じく日
著作権侵害について権利者以外の警察などによって逮捕して取り締まることができるようにするための「著作権の非親告罪化」や、P2Pソフトによるファイル共有は「私的複製ではない」として違法化しようという流れのそもそもの発端は何なのかを調べたところ、意外なところに行き着きました。 最近はかなり有名になりつつあるので知っている人も多いと思いますが、アメリカ政府が毎年日本政府に「年次改革要望書」というものを出しています。要するに「ここに書いてあることはちゃんとやっておけよ」というアメリカからの命令・指導・要望が書いてあるわけです。法科大学院の設置や郵政民営化、最近では三角合併などはこの年次改革要望書に書いてあったために実行しただけに過ぎません。ホワイトカラーエグゼンプションや労働者派遣法などについても書いてあります。 そしてこの年次改革要望書の最新版に著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化などにつ
政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍晋三首相)が5月31日決定した「知的財産推進計画2007」には、海賊版のネットオークション出品禁止や、ネットに違法公開された著作物について、ダウンロードしたユーザーも違法とすることの検討などが盛り込まれた。 推進計画は03年から毎年策定。今回はライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテク・材料の重点4分野ごとの知財戦略策定や、コンテンツ産業の振興などを打ち出した。 海賊版対策では、ネットオークションへの出品が「広告」と見なされ、出品それ自体は取り締まれない現状を見直し、海賊版の広告行為自体を権利侵害とすることについて07年度中に検討し、必要に応じて法整備するとした。 著作権法違反は親告罪のため、権利者が告訴しない限り海賊版は罪に問われない。だが海賊版問題が深刻化していることを受け、「海賊版の販売行為など著作権法違反行為のうち親告罪とされているもの」について
以下メモする。 「著作権が「脅威」になる日 被害者の告訴なしに起訴、共謀罪でも」 ソース 朝日新聞 5/26朝刊: http://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?file_id=0000013746.jpg 著作権をめぐる法改正の動きが激しい。海賊版摘発のため、現在は親告罪である著作権侵害を非親告罪にする検討が始まった。また、著作権の保護期間を現在の作者に死後50年から70年に延長するかどうかの議論もすすんでいる。今後の文化や市民生活に影響を及ぼしかねないこうした問題を、2回に分けて報告する。 次のようなケースは、違法だろうか、合法だろうか。 >b>【ケース1】テレビのバラエティー番組の撮影中、有名アニメのキャラクターを描いたTシャツを着た人が大きく映り込み、キャラクターの権利者の許諾なしに放映した。 【ケース2】引用の範囲を超えてニュース記事
オンラインストレージサービス、わかりやすく言うと、Yahoo!の運営する「Yahoo!ブリーフケース」とかジャストシステムが運営する「インターネットディスク」とかKDDIが運営する「セキュアシェア」とか、そのほかにも「ファイルバンク」とかNTT東日本の「フレッツ・ドット・ネット」もアップルの「.Mac」もみーんなまとめて「著作権侵害で違法」だそうです。不特定多数で共有できなくても、たった一人の特定ユーザーしか利用できなくても違法です。 もはやあきれて言葉が出ませんが、東京地裁(髙部眞規子裁判長)は2007年5月25日、こういった不特定多数にダウンロードを許可するのではなく、特定のユーザーしか保存できないしダウンロードできない「MYUTA」という携帯電話向け音楽データのストレージ・サービスに対して著作権侵害に当たるとの判断を示しました。音楽著作物の利用許諾が必要だそうです。 つまり、オンライ
1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ 投稿日:2007/05/25(金) 22:04:10 ID:???0 ★<音楽保存サービス>ストレージ利用は著作権侵害 東京地裁 インターネット上にデータを保存する「ストレージ」を利用し、ユーザーが自分のCDなどの音楽データを保存、いつでも携帯電話にダウンロードして聴けるサービスの提供が著作権侵害に当たるかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁(高部真規子裁判長)は25日、著作権侵害に当たるとの判断を示した。 問題のサービスは、情報通信会社「イメージシティ」(東京都台東区)が05年11月から 始めた「MYUTA」。ユーザーは音楽データをパソコンから同社のサーバーに保存し、 携帯電話へのダウンロードはユーザー本人しかできない。 このサービスに対し、日本音楽著作権協会(JASRAC)は著作権侵害だと指摘。 同社はサ
↑ということを、ノンフィクション・ライターの松浦晋也さんが今年2月17日付けのご自身のブログで書かれていました。 ●松浦晋也のL/D 「公文書を読む」 http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/02/post_209a.html 友人の伊藤剛氏から教えられて一読、今回の著作権法非親告罪化にむけての「知的創造サイクル専門調査会」第8回会議で提起された問題とそのネット界での反応と、かなりの共通点があるように思われましたので、ご紹介します。 松浦氏がこのエントリを書いた背景には、自転車ライターの疋田智氏が、道路交通法を改正して「自転車を歩道にあげよう」とする官僚・警察の動きに対する疑問と、法改正によって権力が暴走しかねない危惧を表明し、それに対してネット内の一部から「公文書を読んだだけでは疋田氏の危惧するようなことは書かれていない。疋田氏の思いこみじゃないか」と
2007年05月23日01:30 カテゴリCode 彼らが海賊版を摘発するとき 私は声をあげないだろう。私は海賊版制作者ではないのだから。 たけくまメモ : 【著作権】とんでもない法案が審議されている 俺も著作権の非親告罪化には断固反対の意を表明しておきます。 切込隊長BLOG(ブログ): 「著作権法の非親告化」法案の議論がややこしい方向にまあ、私は別にいいんですけどね。コミケも逝かないし、ネットカフェも使わないから。 彼らが同人作家を留置所に入れるとき、私は声をあげないだろう。 私は同人作家ではないのだから。 彼らがコミケにガサ入れするとき、私は声をあげないだろう。 私はコミケ参加者ではないのだから。 彼らが竹熊健太郎を職務質問するとき、私は声をあげないだろう。 私は竹熊健太郎ではないのだから。 彼らが山本一郎を強制捜査するとき、私は声をあげないだろう。 私は山本一郎ではないのだから。
先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日本国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。 「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。 今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけで
削除の勧告はこう来るみたいです。 多くのブロガーさん、後学のために、参考にしてください。 注意:本エントリーは、健全なネット社会の育成と反映を切願するために、記述したものであります。特定の新聞社、特定のブログ運営会社に対して、生意気に意見いったり、能書きたれるものではありません。 よって、掲載にあたって、一部の情報をのぞいて、特定される情報は、×××で伏せ字にしております。 これは、多くのブロガーさん、多くのネット関係者、多くのネット管理者にとって、前向きに反映されることを切望するものです。 [ 削除 ] 本文 件名 : 記事の削除要請 お客様のアカウントにて、毎日新聞社法務室知的財産管理センター から、下記のように連絡を受けております。 ------------------------------------------------ 貴社が運営する下記ブログに転載されている、掲示板「糸川
とうブログには似つかわしくない、文学のお話です。 「おい地獄さ行《え》ぐんだで!」 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛《かたつむり》が背のびをしたように延びて、海を抱《かか》え込んでいる函館《はこだて》の街を見ていた。―― この書き出しからはじまる小説。 小林多喜二著の「蟹工船」の書き出しだ。 これをもじったうちのボスは、うちの事務所にくる新人さんに、 「おい地獄さ行くんだで!」 君たちは、このデスクにすり寄りかかり、為政者の欲望の海を抱え込んでいる東京の街をみていた・・・。 覚悟はできているな?」 というのだけど、実は、最近の若い人は、まったくピンとこない。そりゃそうだろう、小林多喜二も、「蟹工船」も読んだことはないのは当然として、聞いたこともない人が多いからだ。 「はあ?」 って顔するんだけど、その場でボスが蟹工船の文庫本を渡す。 ここで注意してほしいのは、小林多喜二の蟹工船を読
日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽の使用者との間で、著作権を巡る紛争、訴訟が多発している。JASRACが勝訴しても、「むちゃくちゃな判決だ」として納得しないケースもあり、それに「応援団」もついたりして、事態は泥沼化している。 ピアノの生演奏をしながら著作権使用料を同協会に払っていないとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、和歌山市内のレストランを提訴した裁判で、大阪地方裁判所は2007年1月30日、レストラン側に損害金約191万円の支払いとピアノの撤去と楽器類の搬入の禁止を命じる判決を下した。これに対し、レストラン側は「むちゃくちゃな判決」とし、控訴する方針だ。 「JASRACの管理楽曲以外の演奏だった」と主張 JASRACに提訴されたのは和歌山市内にあるレストラン「デサフィナード」の経営者。同協会は、05年の開店以来、ピアノなどによる生演奏を行って著作権侵害を繰り返していたと
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