また、海外に渡航する際、端末によっては、現地のオペレーターのプリペイド式SIMカードだけを購入し、手持ちの端末に差し込むことで、通話やデータ通信を利用するといった使い方も可能です。この場合、ローミング方式よりも安価に利用できるというメリットがあります。そもそもSIMを抜き差しするという使い方は、ビジネスパーソンなどが、訪問先の国で手持ちの端末を利用しやすいようにという思想から生まれたものです。海外では、入国者向けに現地オペレーターのSIMカードの自動販売機が設置された空港もあります。 2010年になって、この「SIMカード」の扱いが日本の携帯電話業界の行く末を占ううえで大切なキーワードとして注目されています。新聞などで「SIMロック解除」などという言葉が話題になったので知っている人も多いかと思います。次からは、その生い立ちや問題点などを解説します。 SIMロックってどんなもの? 2010年