製造部の岩崎です。今回は音にまつわる知識ということで、「音の伝わり方」についてお話したいと思います。 音の伝わり方音とは、物質中を振動(波)が伝わっていく現象です。振動は、物体の周りにある空気を押し出し、圧縮します。この圧縮された空気の濃い部分を、隣の空気がさらに押し出します。このように、順々に空気の濃い部分と薄い部分が発生し、それが波となって伝わる現象を「音」といい、圧力の変化の波のことを「音波」といいます。 音を伝える物質(媒質)音を伝えるための架け橋となるのが「媒質」です。媒質には、気体、固体、液体などがあり、それぞれ音を伝える速さが異なります。例えば、空気中では音は約340m/sで進むのに対し、水中では約1500m/s、鉄ではなんと、約5000m/sの速さになります。 音の伝わる速さには、密度と弾性率(物質の硬さ)が関係しており、軽くて硬い物質ほど、速いスピードで伝搬します。また、