読売、朝日あたりがリテラシの低さ丸出しの記事を書いていて話題になっていた「大学生数学基本調査 調査票」(問題を含む), 「大学生数学基本調査 正答例」, 「「大学生数学基本調査」に基づく数学教育への提言」を読む。 まずはじめになぜ「大学生」が対象なのかということを根拠もなく邪推しておくと、「日本数学会の会員のコアな部分は大学の教員だから」大学生を対象にした調査を作成、実施するのがやり易かったのではないか。問題によっては高校生にも出題できるからである。大学生*1の能力として「文章に含まれる論理を的確に読み取れる」「論理的に正しい記述ができる」「数学の基本である比例と作図を理解している」ということを想定しているようだが、本当にそれを測る設問になっているのか? データを処理した結果から元のデータを想像する 経験の有無がものを言うかもしれない、きちんとデータ処理をした経験のある子がひっかかるという