イスラエルとヨルダンの国境にある、南北60km、東西17kmの細長い湖。人が浮き輪もなしにプカプカと浮かんで、やけに気持ちよさそうに本や新聞を読んでいる──「死海」と聞くとそんな光景が頭に浮かぶと思います。でも、それ以上のことは実はあまり知らないという人も多いのでは? 地元のイスラエル人やヨーロッパの富裕層にとって、そこはとてもメジャーな観光スポット。と、言っても彼らはただ水に浮かぶために死海を目指すワケではありません。その真の目的とは一体何なのでしょう。 イスラエルの人々にとって、死海はとても身近なもの。家族との時間を何よりも大切にする彼らが「週末家族でお出かけしよう!」となったとき、常に有力な候補地として挙がるのが死海なんです。 死海での過ごし方は実にさまざまで、シンプルにのんびりするという人もいれば、中には「皮膚炎になってしまったから」「リウマチを癒すため」といった人たちも。そう聞く