黒ぶちのメガネと蝶ネクタイをトレードマークに、ワイドショーでコメンテーターとしても活躍したコラムニストの神足裕司さん。 2011年9月にくも膜下出血で倒れ、一命はとりとめたものの、左半身麻痺と高次脳機能障害という後遺症を抱える体となりました。 歩くこと、話すこと、寝返りも難しい状態で、要介護度はもっとも重いレベル5。 しかし、「書くこと」への思いは失われることなく、リハビリを続けながら、週3本の締めきりを抱える多忙な毎日を過ごしています。 その原動力はなんなのか? 神足さんにメールで話を伺いました。 要介護認定された神足裕司さん。「シンプルな感情で生きると怒りがそぎ落とされた」 「今のボクだからできること、わかることをお伝えできたら本当にうれしい」――。これは、今年3月に刊行された神足さんの新刊 『コータリンは要介護5 車椅子の上から見た631日』(朝日新聞出版)の冒頭にある一文です。 こ