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ブックマーク / www.saiusaruzzz.com (6)

  • 【小説感想】「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」はどんな話なのか。殺し屋シガーが何者なのかを考えながら語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    *ネタバレ感想です。未読のかたはご注意ください。 ノー・カントリー・フォー・オールド・メン (ハヤカワepi文庫) 作者:コーマック マッカーシー 早川書房 Amazon 「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」(以下「ノーカントリー」)は映画化もされてマッカーシーの作品の中でも特に有名だ。 「ブラッド・メリディアン」とも「国境三部作」とも「チャイルド・オブ・ゴッド」とも「ザ・ロード」とも違う、(基的には)犯罪エンタメ小説である。 物語の外枠である、麻薬カルテルの金を横取りした男が、その金を取り返そうとする殺し屋に追われるというストーリー部分が滅茶苦茶面白い。 展開がスピーディで容赦がないので、ページをめくったらどうなるかが予想がつかない。 「ノーカントリー」を読んで気付いたが、余分な描写を極限まで削っているマッカーシーの文体はエンタメ小説と相性がいい。 コーマック・マッカーシーの文

    【小説感想】「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」はどんな話なのか。殺し屋シガーが何者なのかを考えながら語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2023/07/18
    書名が、ノーパン…に空目した僕は、疲れてるのかなぁ?
  • 「スピノザ 人間の自由の哲学」 スピノザの人生、思想、哲学とは何なのかを分かりやすく教えてくれる。「入門書」の銘に偽りなし。 - うさるの厨二病な読書日記

    スピノザ 人間の自由の哲学 (講談社現代新書) 作者:吉田量彦 講談社 Amazon ちゃんと「入門」書だった。 スピノザについて、前から知りたいと思っていたので読んでみた。 哲学の入門書は「入門」と銘を打っていても、とても「入門」レベルではないことも多い。 自分が求める「その人物と思想の入門書」は ①最初に、その人の思想の全体像が提示されている。 ②その人がどうしてそういう思想に至ったかの、背景(生い立ちや経歴など)が紹介されている。 ③各著作はその思想の中でどこに位置しているか、各々の著作にどういうつながりがあるかが書かれている。 ④できれば、その人物の人柄が分かるようなエピソードが入っていると愛着が持てていい。 複雑な思想を理解するための全体マップが、まずは欲しい。 「スピノザ 人間の自由の哲学」は①から④までが頭に入った後に「各著作の入門編」に続く、自分が理想とする「入門書」だった

    「スピノザ 人間の自由の哲学」 スピノザの人生、思想、哲学とは何なのかを分かりやすく教えてくれる。「入門書」の銘に偽りなし。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 孤独とは何なのか。「ある世捨て人の物語 -誰にも知られず森で27年間暮らした男-」の感想 - うさるの厨二病な読書日記

    2013年4月4日、アメリカのメイン州で無人の別荘地帯に盗みに入った男が捕まる。 捕まったクリストファー・ナイトは、20歳のときに森の中に入って以来27年間、二度簡単な挨拶の言葉を交わした以外は、手紙や文字も含めて一切世間と関わらず生きてきた。 アメリカでは映画にもなった、27年間世間と隔絶した生活を送ったクリス・ナイトの実話。 ナイトが無人とはいえ、別荘地帯に頻繁に盗みに入っていた、というのはすごく引っかかった。 「何が盗られたかは問題ではなく、不気味で怖かった。心の平穏が乱された」という人の気持ちはよく分かる。 ナイトは暴力行為や破壊行為は一切していないし、盗んだもの自体は些細なものだけれど、何回も繰り返し入られれば日常生活に支障をきたすくらいの心配事になるだろう。 ただ一方で、こういう完全に文明社会から隔絶して生きていきたい、という人が生きる余地が現代はないというのは、その通りかもし

    孤独とは何なのか。「ある世捨て人の物語 -誰にも知られず森で27年間暮らした男-」の感想 - うさるの厨二病な読書日記
  • 竹田青嗣「自分を知るための哲学入門」感想 哲学は身近で実践的なものであることを教えてくれる。 - うさるの厨二病な読書日記

    なぜこのを読みなおそうかと思ったかというと、笠井潔の「哲学者の密室」のことを思い出し、もう一度読みたいと思ったからだ。 哲学者の密室 (創元推理文庫) posted with ヨメレバ 笠井 潔 東京創元社 2002-04-12 Amazon Kindle 最初読んだときはハイデガーのことなど何も知らず読んだので、イマイチ話の概要がつかめなかった。 せっかくなのでハイデガーの考えを分かったうえで読みたいと思い、一回読んで途中で挫折した「ハイデガー入門」を読み始めた。 ハイデガー入門 (講談社学術文庫) posted with ヨメレバ 竹田 青嗣 講談社 2017-04-11 Amazon Kindle しかし読んでいくと、元々はフッサールの弟子だったハイデガーは、存在分析の方法として現象学を使っているなど他の思想家から多大な影響を受けている。 哲学の全体的な流れをつかんでいないと、なぜ

    竹田青嗣「自分を知るための哲学入門」感想 哲学は身近で実践的なものであることを教えてくれる。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 地下鉄サリン事件を実行したエリート医師の恐るべき純粋さ 林郁夫「オウムと私」感想

    地下鉄サリン事件の実行犯の中で、ただ一人、極刑を免れた林郁夫が自らの生い立ちとオウムに入信した経緯、出家したあとのオウムでの日々をつづった。 林郁夫は医者の父親と薬剤師の母親の間に生まれ、慶應義塾中等部、高等部を経て慶應大学の医学部に進み医者になる。専門は心臓血管外科で、将来を嘱望されていた文句なしの超エリートだ。 オウムには高学歴の人が多いけれど、林郁夫のように社会人としてのキャリアも積んでいる人はそれほど多くはない。 「生まれつき環境にも能力にも恵まれて、トントン拍子でエリート街道を歩んで華々しいキャリアを積んできた。周りの人たちから信頼され敬意を払われ、お金もあり、家庭も持って、将来はバラ色。もうこれ以上望むものなどなさそうな人がなぜオウムに??」 その疑問の答えを知りたくて、このを手にとった。 林がオウムに入信したきっかけは、医者としてガン患者などと接するうちに、「いくら力を尽

    地下鉄サリン事件を実行したエリート医師の恐るべき純粋さ 林郁夫「オウムと私」感想
  • 【閲覧注意】人類が消えた5000万年後の地球「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」の感想 - うさるの厨二病な読書日記

    *この記事には、人によっては気持ちが悪いと感じるかもしれない画像を載せています。苦手なかたはご注意ください。 「進化とは何か?」という説明がわかりやすい。 5000万年後の生物たち 樹木上に住むリス、チリット 砂漠を這いずるデザート・シャーク 樹木上の凶暴な肉生物キッファとストライガー 蝙蝠の島の王者ナイト・ストーカー 「生物」の授業が好きになれるかも。 おまけ:人間の進化を描いた「マンアフターマン」もある。 「進化とは何か?」という説明がわかりやすい。 人類が地球の資源をいつぶし滅んだあとの地球は、どんな生物が生きるどんな世界になっているのか?ということを描いた「アフターマン」を読んだ。 自分はクトゥルフ神話の神性などに代表される、少し気持ちの悪い外見の生き物の絵が好きなので、表紙の生物の気味の悪さに惹かれて興味位で購入した。 自分の想像の枠外のエキセントリックな外見の生物を楽しめ

    【閲覧注意】人類が消えた5000万年後の地球「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」の感想 - うさるの厨二病な読書日記
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2017/04/19
    そえば家にある。
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