ローソンはコンビニエンスストアの経営に高度な科学的分析手法を取り入れた「メーカー直販コンビニ」路線を鮮明にする。三菱商事系の共通ポイントカード「ポンタ」による顧客の属性や販売データをベースに発注改善、商品の供給連鎖まで改革する経営戦略だ。顧客行動の科学的分析で店頭での販売機会の損失を防いだり、メーカーと情報を共有化し、メーカーの生産や在庫まで改善してもらったりと、店頭を起点に生産から販売までを一元的に管理、改革する取り組みだ。 「ポンタの利用が売上高の5割を超えたら販売時点情報管理(POS)レジの年齢、性別キーを廃止したい」。ローソンの新浪剛史社長はこう話す。コンビニではレジで従業員が顧客を見て「勘」で年齢を打ち込む。このキーによる顧客データの収集を止めようというわけだ。 ローソンでの「ポンタ」の利用は現在、売上高の約4割。これを今後5―6割と高めていく計画だが、ポンタによる顧客の属性