荒川弘先生の新連載『黄泉のツガイ』が、月刊少年ガンガンで始まった! 少年・ユルと双子の妹・アサの秘密を巡って、静かな緊迫感が漂う連載初回。どんな話かまだ見えないが、すごく面白くなりそうな予感が……! ヒジョ~に嬉しいので、今回の研究レポートは、荒川先生の名作『鋼の錬金術師』について考えさせていただきたい。 『鋼の錬金術師』は、胸が熱くなる物語だった。 母を亡くしたエドワードとアルフォンスの兄弟は、禁忌を破り、錬金術で母を生き返らせようとして、失敗。エドは右腕と左脚を失い、アルは体のすべてを失くして、かろうじてその魂を鎧に定着させる。エドは国家錬金術師となり、元の体を取り戻すため、アルとともに旅に出る……。 人の心から世界観まで、この作品を支えるのは「錬金術」である。 現実世界でも、錬金術は紀元前から16世紀頃まで行われていた。さまざまな物質を金に変え、不老不死の薬や万能薬を作ろうとした試み