04年の中越地震で被災した旧山古志村(長岡市)の村長だった自民党の長島忠美氏(比例北陸信越ブロック)が、がけっぷちに立たされている。05年衆院選では比例名簿単独1位で優遇されたが、党は18日公示の衆院選で長島氏のような「小泉チルドレン」を優遇しない方針で、順位が決まっていない。 「地方に優しくなかった。郵便局サービスを奪いそうになった」。9日夜、旧山古志村の会館のござに座る住民約80人を前に、長島氏は小泉元首相を批判した。さらに、記者を前に「私をつくってくれたことには感謝している。ただ市場原理主義にはついていけない」と、小泉元首相との「決別」を宣言した。 復興住宅で暮らす68歳の女性は「比例順位が決まらなくてかわいそう」。同党山古志支部の松田栄次支部長は「村民の7〜8割は長島氏を支持している」と強調する。 だが「国政に行かず地元に居てほしかった。地元を捨てた」(52歳の農業男性