会員同士が出会えないよう仕組んだ虚偽の「出会い系サイト」に延べ百四十万人の会員を集め、メール送受信料をだまし取ったとされる詐欺事件で、逮捕されたサイト運営会社「LINX」の元会長星憲之容疑者(33)らが「mixi(ミクシィ)」など信頼性のある会員制交流サイト(SNS)のサイト運営者に成り済ます「フィッシング」と呼ばれる手口で会員パスワードとメールアドレスを盗んでいたことが、警視庁への取材で分かった。 同庁ハイテク犯罪対策総合センターによると、星容疑者らは、例えばmixi会員のパスワードを狙う場合は「動画サービスの新しいカタチ“ミクシア”を試験運営しています」とmixiの新サービス案内のようなメールを送信していた。 発信元は「mixia@mixia.com」。メールは「mixiに登録されているメールアドレス、パスワードでご利用いただけますのでお試しを」と勧誘してパスワードなどの入力画面に導き