出張からの帰り、40代の会社員Aさんは新幹線の3人がけの席に座って雑誌を眺めていました。一番通路側の席です。 隣の席、3人がけの真ん中の人は、Aさんが乗ってきた時点で、すでに眠っていました。同じ年頃の、やはりサラリーマンらしき人です。座席の背もたれについているテーブルの上には、大きなビールの缶があります。 一番窓側の席には、初老の会社員らしき人が座って、何やら書類をいじっていました。 >>ケータイとほほ観察記・記事一覧 ケータイに出たいが出られぬ新幹線 大井川を超えたあたりで、窓側の人のケータイが鳴りました。ズボンの尻ポケットに入っているらしく、そんなに大きな音ではありません。 Aさんは、どうするのかと窓側の人を見やりました。ケータイに出るのなら、前を通してあげなければならないからです。一瞬、窓側の人は迷ったようですが、結局は無視することにしたようです。 かすかに鳴っていた着信音が止まった
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