伊那市高遠町出身の北原巌男(いわお)・駐東ティモール大使が取り持つ縁で、同国と交流を続ける高遠中学校の生徒が16、17日、高遠城址(じょうし)公園の「さくら祭り」に合わせ、現地の民芸品を初めて販売する。15日は、在東ティモール日本大使館の小出綾子書記官(27)が高遠中で講演し、生徒たちは同国への理解を深めた。 販売するのは、綿布で作ったタペストリー、小銭入れ、キーホルダーなど7種計約230点。主に女性が作っており、大家族が多い同国では貴重な収入源だという。 両日とも、グラウンドが花見客用の駐車場として開放される同校で2、3年生の約90人が、高遠まんじゅうなど土産品と一緒に売る。民芸品の売り上げは市を通じて大使館に送る。 小出さんは講演で1、2年生約110人に、東日本大震災を受けて同国が臨時閣議で日本への支援を決め、義援金を送ったと紹介。「お金が必要な国が他国を支援するのは予想外。両国