携帯電話の外形サイズは、ユーザーにとって極めて重要な問題だ。部品技術や部品単価の問題で小さくできなかった頃は、何も考えずに目一杯頑張って小さく作りさえすればそれで良かった。しかし、技術革新や部品の大量生産が進み、幾らでも小さく薄く作れるようになった現在では、商品企画する側の人間の感性やセンスが重要になってくる。 小さければ確かに携帯性能は向上するが、類人猿と戦っていた太古の時代から人間の視力や手のサイズは大きく変わっていない。全体サイズと重量、液晶サイズの関係は常に最大の課題なのだ。液晶は見やすく大きいに越したことはない、しかし全体サイズは手に収まる程度のコンパクトさと軽量さ、そしてバランスが常に必要だ。 誰もが認めるスマホのベストセラーであるiPhone 4は3.5型液晶(解像度960×640ドット)で実測138gだが、スマホ機能を200%活用しようとしてPDFを見たり、プレゼンの予習を