本編では紹介できなかった、サバクトビバッタ以外のムシたちとの出会いを。その2はウスバカゲロウとタマムシ。 ウスバカゲロウ 我々が訪ねたフィールドには、アリジゴクの巣がたくさんあった。 そして、夜になると出てくるのが、成虫であるウスバカゲロウたちだ。 「結構、いろんな種類のやつが、いますね。砂漠で真っ暗闇の中、ライト照らしながら歩いていると、キラッと光るやつが飛んでいるわけです。光に結構集まってくるので、うざい! とか、気持ち悪ぃーとか、感じることがあるんですけど。もう、1匹じゃなくて、わーっと来ますから」 ぼくたちがこの夜出会ったのは、イネ科植物のパニカムの葉むらに隠れているやつだった。飛んで目を光らせて驚かせるのではなく、ひそやかにしめやかに、そこにいた。 「多分、こいつもお腹ふくれてるので、もしかしたらもうすぐ産卵するのかもしれないですね」というのが前野さんの見立て。 実際、ぼくがこれ
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