(2014年8月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ロシア政府が先週、欧州連合(EU)の食品に対する制裁を発表した時、ジョゼップ・プレセゲル氏はすでに350トンの桃とネクタリンをロシアに向けて発送していた。 フルーツ・デ・ポネントの最高経営責任者(CEO)であるプレセゲル氏は、カタルーニャ地方の街アルカラスにある本社に、二十数台のトラックを呼び戻さなければならなかったと話す。同氏は今、果物が腐って堆肥になってしまう前に買い手を見つける必要に迫られている。 異常気象にロシアの禁輸措置で泣きっ面に蜂 「これが今の時代の問題だ。このフルーツはどうなるのか?」。プレセゲル氏はこう問いかける。「それはとてつもなく大きな在庫問題をもたらすだろう。我々は大量のフルーツを非常に安い価格で売らなければならない」 EUと米国による先月の制裁に対応してロシア政府が講じた輸入禁止措置は、異常気象が原因の供給