大地に吹く風に虫の羽音のようなプロペラ音が入り混じる。 空に浮かぶラジコンヘリのような無人機は宅配便の荷物の代わりに円筒形の爆弾を運んでいた。 生活の場で、物流の場で人の営みを助ける無人機はウクライナの大地で殺人兵器と化していた。 史上かつてないほど大規模に戦場に投入され、現代の戦闘の様相を変えた。 その「無人機の戦争」は今、各国の戦略に影響を及ぼし始めている。 (国際部 山下涼太 髙塚奈緒 / アジア総局 鈴木陽平 / 社会部 須田唯嗣 山崎啓) “有効性を証明した” 画面中央の照準のような印は遠方を走る戦車を捉えていた。上空からの映像はみるみるうちに戦車に迫り、衝突の瞬間、ノイズ画面に切り替わった。 ウクライナの戦場で撮影された無人機の自爆攻撃の瞬間だ。 ロシア軍の無人機による攻撃 別の映像には上空から爆発物を投下して塹壕を爆破する状況が記録されている。これらの動画はウクライナ、ロシア
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関し、岸田文雄首相が党としての処分や再発防止策の検討を表明して幕引きを急いでいる。安倍派や二階派の幹部らは衆参の政治倫理審査会で「知らない」「分からない」と繰り返し、裏金づくりの経緯は解明されていない。このまま処分や再発防止を進めても、国民の信頼回復は難しい。野党はさらなる政倫審の開催や、安倍派幹部らの証人喚問での徹底追及を要求し、実態解明を迫る。(大野暢子) 立憲民主党と日本維新の会、共産党、国民民主党は19日の野党の国対委員長会談で、自民議員計10人の衆参政倫審での弁明について「実態の解明には全くつながらなかった」との認識で一致。政治資金収支報告書にキックバック(還流)の不記載があった衆院議員51人のうち、まだ弁明していない45人の政倫審への出席を求めた。 政倫審の審査は、疑惑について弁明したい議員本人が申し出るか、衆院では25人いる委員の3分の
イスラエル軍が、地上侵攻したパレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスとは直接関係がない市民を多数拘束して拷問している疑いが出ている。複数の市民が毎日新聞の取材に証言した。拉致された人質やハマス幹部の居場所を突き止めるため、手段を選ばなくなっているとみられる。国連も事態を重く見て、調査を始めた。 「(兵士に)鉄棒で胸や背中、足を殴られ、大型犬に追い回された」。ガザ最南部ラファで暮らすイッサム・アリさん(22)は2月下旬、毎日新聞助手に明かした。イッサムさんは昨年12月24日、ガザ北部ジャバリアの自宅で妻や子どもと過ごしていたところ、イスラエル軍に拘束された。 収容先はガザ内の施設で、取り調べたイスラエル兵はイッサムさんをハマスの戦闘員だと疑い、「人質はどこにいる」と何度も尋ねた。「知らない」と答えると鉄棒で繰り返し殴打された。施設では12歳の子どもや高齢者、がんを患う病人らも同室。兵士
<学校では校則で縛られ、異議を申し立てるとろくなことがない......日本人に植え付けられる「出しゃばらない」メンタル> 11月下旬に衆院選が実施された。投票率は55.9%で、戦後で3番目に低い水準だった。年齢層別のデータはまだ公表されていないが、前回(2017年)の結果からすると、20代の投票率は大よそ3割ほどと見られる。 豊かな国・日本では若者は社会への不満を持っていないかというと、そのようなことはない。内閣府の『我が国と諸外国の若者の意識調査』(2018年)によると、日本の20代で「自国の社会に不満がある」と答えたのは49.3%と半数にもなる。アメリカの33.5%、イギリスの39.5%よりもだいぶ高い。 年功序列の日本では、若者は能力に関係なく低い給与で働かされる。最近ではあまりに安くなって、実家を出ることもできないほどだ。高齢化の進行で税金もガッポリ取られ、自分たちが高齢期になる頃
しんぶん赤旗1月22日付 しんぶん赤旗1月22日付に「自衛隊セクハラ 深刻さ告発」「現役隊員の国賠訴訟」という記事が載った。 航空自衛隊那覇基地でベテラン隊員から受けたセクハラに対して組織が不利益防止措置などをとらなかったとして、昨年2月に国を相手に損害賠償請求を起こした(しんぶん赤旗1月22日付) という事件である。ハラスメント加害者であるベテラン隊員はA、訴えたCさんは現役自衛官だ。すでに、AがCさんに対して起こした反訴の地裁判決では、Aの訴えを棄却し、AのCさんに対して行った「セクハラの事実をおおむね認めました」(同前)。 この裁判を起こしたCさんは裁判の意義をこう語っている。 被害を告発した人に不利益を与え、被害を隠蔽する自衛隊の深刻な実態を社会に知らせたい(同前) (1)被害を告発した人を徹底的にバッシングする(2)被害を隠蔽する、という抑圧的な組織体質に注目した。 自衛隊だけで
しんぶん赤旗1月22日付 しんぶん赤旗1月22日付に「自衛隊セクハラ 深刻さ告発」「現役隊員の国賠訴訟」という記事が載った。 航空自衛隊那覇基地でベテラン隊員から受けたセクハラに対して組織が不利益防止措置などをとらなかったとして、昨年2月に国を相手に損害賠償請求を起こした(しんぶん赤旗1月22日付) という事件である。ハラスメント加害者であるベテラン隊員はA、訴えたCさんは現役自衛官だ。すでに、AがCさんに対して起こした反訴の地裁判決では、Aの訴えを棄却し、AのCさんに対して行った「セクハラの事実をおおむね認めました」(同前)。 この裁判を起こしたCさんは裁判の意義をこう語っている。 被害を告発した人に不利益を与え、被害を隠蔽する自衛隊の深刻な実態を社会に知らせたい(同前) (1)被害を告発した人を徹底的にバッシングする(2)被害を隠蔽する、という抑圧的な組織体質に注目した。 自衛隊だけで
3月19日、シンガー・ソングライターの吉幾三(71)が、YouTubeを更新。飛行機の中での態度が横柄だったという国会議員の名前を明かし、再び物申した。 【写真あり】昨年、国会議員の態度を告発した吉 吉はもともと、昨年5月に「私は怒ってます!」とのタイトルで動画をアップ。飛行機の中で横柄な態度をとる人物がおり、調べたところ国会議員だったという。 吉は当時の動画で、「同じファーストクラスの、後ろの方に座ってたんだけれども、言葉の使い方が乱暴でよ。国会議員だからいいのかな? と。飛行機会社も飛行機会社だけども、どういう形になってるかわからないけど待遇が違うんだよな。飛行機会社も改めてもらいたい。みんな同じお客さんだし」とコメント。「国民を代表して出ている人たちは、横着な態度というのはやめてもらいたい」として、態度を改めるよう呼びかけていた。 当時の動画では、議員の名前を明かしていなかった吉だが
近視・遠視・乱視の見え方を比較した動画が、X(旧Twitter)で約7万7000件のいいねを集めるほど話題になっています。 こういう風に世界が見えているのね 動画を投稿したのは、1級眼鏡作製技能士の資格を持つXユーザー・よしひこ(@sakata_yoshi)さん。老舗眼鏡店を切り盛りする合間に、眼鏡や視力に関する情報を発信しています。 そんなよしひこさんが投稿したのは、「近視・遠視・乱視の見え方」を比較した動画。薄暗い夜道がどう見えているのかをわかりやすく紹介しています。 視力に異常がない状態だと、夜道も怖くないですね 近視や遠視の場合、車のランプや街灯がピンボケしたイルミネーションのような状態に。歩道と車道の間に段差があるはずなのに、その境目はひどく曖昧です。また、信号がどのくらい離れた場所にあるのかも分かりにくいようです。 乱視の場合、景色が遠のくにつれてぼやけてしまい、光の輪郭が縦長
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《『知らない』『分からない』じゃなくて!幹部という立場にあったのだから自ら真相究明のため必死に汗をかき、その結果を国民に報告、説明を果たし、その上で自ら政治的責任を取るというのが本来の在り方なのではないだろうか。》 自民党の三原じゅん子参院議員(59)が15日、X(旧ツイッター)を更新。派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、弁明のために衆参両院の政治倫理審査会(政倫審)に出席した最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)幹部らの対応に言及した。 政倫審はこれまで衆参両院で延べ3日間開かれたものの、安倍派幹部の説明は「知らなかった」という弁明に終始。14日に参院で初めて開かれた政倫審でも、同派幹部の世耕弘成前参院幹事長(61)は「いつからあったのか、誰が決めたのか分からない」と発言。三原氏の指摘した通り、「知らない」「分からない」という答弁を繰り返した。 三原氏が本気で安倍派幹部らに対して「自
20年大統領選での不正を主張するステファニー・ランバート弁護士が法廷で逮捕された/Dieu-Nalio Chery/Reuters (CNN) 2020年大統領選で不正があったとの陰謀論を唱える親トランプ前大統領派の弁護士、ステファニー・ランバート氏が18日、首都ワシントンの裁判所に出廷したまま逮捕されたことが分かった。 法廷ではこの日、投票集計機メーカー「ドミニオン・ボーティング・システム」が電子商取引大手オーバーストックのパトリック・バーン元最高経営責任者(CEO)を相手取り、大統領選に絡むうそで名誉を毀損(きそん)されたとして起こした訴訟の裁判が開かれた。 バーン氏の弁護を担当するランバート氏は職務上、ドミニオンが提出した機密文書を閲覧する権限があり、その中から見つけた社内メールを流出させたとして治安判事の追及を受けた。 ランバート氏は問題のメールについて、セルビア人のグループがドミ
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