(CNN) 何らかの感染症が右派の間で蔓延(まんえん)し、現時点で衰える兆しが見られない。ヒラリー・クリントン氏に対する病的な執着として現れるこの疾患を、筆者は「Hillary Clinton Derangement Syndrome(ヒラリー・クリントン錯乱症候群)」、略して「HDS」と呼んでいる。 治りにくいその症状は、元国務長官に対する不健康な強迫観念――同氏の過去の行動に関するうそを拡散したり、本人と無関係の出来事で同氏を非難したりする行為が当てはまる――が、一方で同氏の2024年大統領選への再出馬を貪欲(どんよく)なまでに願う気持ちと相まって表れる。 新たなHDSの変異株が、どうやら先週出現したようだ。きっかけは米連邦捜査局(FBI)によるドナルド・トランプ氏とロシアの関係の調査が始まった発端について捜査するジョン・ダーラム特別検察官だ。ダーラム氏がマイケル・サスマン被告に関する