上野千鶴子氏(うえの・ちづこ)1948年富山県生まれ。京大大学院社会学博士課程修了。専門は女性学、ジェンダー研究。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(東京)理事長。 参院選(21日投開票)は後半戦に入った。与野党の論戦では、国の針路を巡り多くの対立軸が浮上している。4人の識者に選択の焦点を聞いた。 (4回続き) ◎社会学者、東大名誉教授 上野千鶴子氏 候補者男女均等法(政治分野における男女共同参画推進法)が施行されて初の国政選挙となったが、女性候補の割合は3割にも届かなかった。政党や政治団体が、候補者をできる限り男女同数にする努力義務が守られなかった。法律違反だ。 今年4月の東大入学式の祝辞で性差別の根深さを指摘し、多くの共感と反発が寄せられた。東大が私を選んだのは、昨年の東京医科大の不正入試問題や女性が性被害を訴える「#MeToo運動」により、ジェンダー問題を無視できない空気
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