ブックマーク / reki.hatenablog.com (31)

  • 【2018年7月版】世界史関連の新刊20冊まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    5〜7月度発売の世界史の情報まとめ 2018年も半分終わりましたが、みなさん読んでますか? を読むこと自体が目的になってはいけませんが、定期的なインプットは忘れないようにしたいところです。 あまりを読む時間がないという方は、夏休みにまとまった時間が作ってガッツリ読んで見てはどうでしょうか。 今月は5月中旬〜7月中旬発売の世界史関連をピックアップしてみます。気になる一冊を見つけてください。 1.歴史は実験できるのか ――自然実験が解き明かす人類史 慶應義塾大学出版会 ジャレド・ダイアモンド 編著, ジェイムズ・A・ロビンソン 編著 (6/15発売) 歴史は実験できるのか――自然実験が解き明かす人類史 posted with カエレバ ジャレド・ダイアモンド,Jared Diamond,ジェイムズ・A・ロビンソン,James A. Robinson 慶應義塾大学出版会 2018-06-

    【2018年7月版】世界史関連の新刊20冊まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-
  • 世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞やテレビが大きな影響力を持っていた時代、彼ら戦場カメラマンの命がけの仕事によって人々の意識と行動が変わり社会を動かしていました。その写真は今でも我々の心を大きく揺さぶります。 今回はそのような時代を動かした伝説の名写真をピックアップします。 1. 「崩れ落ちる兵士」 1936年 ロバート・キャパ(1913-1954) Credit: ©Robert Capa © International Center of Photography/Magnum Photos 真偽について議論もある有名すぎる写真 ロバート・キャパはハンガリー出身の写真家で、フランス誌

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  • 日本軍による占領がフィリピン社会に与えた根深い問題 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    悪い意味で何も変えなかった日軍のフィリピン占領 太平洋戦争とその影響が語られる時、日の社会や政治体制、人々の心の面がどう変わったか、あるいは変わっていないか、という面にフォーカスが当たる傾向が多いように思います。 それはそれで大事なのですが、日がおっぱじめた戦争が、他の国々にどれくらい大きな影響を与えたかという視点で語られることはあまり無いように思います。 あっても、「アジア解放に多大な貢献した」とか「住民を殺したり強姦しまくった」みたいな物事を単純化した見方ばかりです。 さて、日軍のフィリピン占領は、実際のところフィリピン社会の土台を揺るがすような変化を何も起こすことはありませんでした。一方で戦後フィリピンの国の選択肢を狭め、国の有り様を決定づける結果になりました。 1. 仮想敵国・日 フィリピンは1901年からアメリカの植民地になっており、当然アメリカの影響力が最も大きかった

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    tetsujin96
    tetsujin96 2018/02/26
    日本軍が去った後、そこに残ったのは勢力を温存・又は構築された共産主義者だったのは何とも皮肉。
  • ベトナムの名将ヴォー・グエン・ザップの軍事戦略論 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    米仏を打ち破った伝説的な戦略・戦術家 ベトナムは現在は新興国の一翼として経済発展が著しい国ですが、かつては信じがたいほどの長い間の戦争を経験しました。 フランスへの抵抗運動、抗日闘争、インドシナ戦争、そしてベトナム戦争。 長く続く戦乱の中で、人々の安定と平和を望む強い意志がベトナム共産党という組織を媒介にして結集し、愛国の名の下に多くの犠牲を払ってとうとう大国アメリカとフランスを追い出してしまいました。 数多くの英雄の中でも際立つ存在が、ヴォー・グエン・ザップ将軍です。 将軍は史上名高いディエンビエンフーの戦いでベトナム軍を大勝利に導き、インドシナ半島からのフランスへの全面撤退を達成させました。 先日、将軍がいかにしてベトナム軍をゼロから成長させフランスを打ち破るまでの精強な軍に育て上げたかを記した「人民の戦争・人民の軍隊―ヴェトナム人民軍の戦略・戦術 (中公文庫BIBLIO S)」を読み

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    tetsujin96
    tetsujin96 2018/02/16
    ベトコンの地下トンネルに行ったことがあるが、想像以上の環境で、こりゃ勝ち目はないわなと思ったヴォー
  • 有名な10枚の「未完の絵」とエピソード - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    完成した作品よりも心惹かれる未完の絵の数々 当たり前の話ですが、絵は完成して初めて世に出て、売られて、飾られるものです。 ですがどういうわけか、未完の絵にも関わらず、世に出て評価され、高値で売られているものもあります。 今回はなぜこれらの絵は未完で終わったのかとそのエピソードを見ていきたいと思います。 1. 「東方三博士の礼拝」レオナルド・ダ・ヴィンチ 飽きっぽいダ・ヴィンチによって途中で放棄された絵 レオナルド・ダ・ヴィンチはかなり飽きっぽい性格だったようです。 彼の天性の才能は誰もが認めるところでしたが、とにかく筆が遅く、しかも一旦興味を失うといかに大きなプロジェクトでも放棄してしまう。依頼主からしたら相当扱いづらい男でした。 上記の「東方三博士の礼拝」は、イエスの誕生を星の知らせで知った東方三博士が、ベツレヘムのイエスを尋ねて礼拝をする聖書の逸話で、歴代の画家たちによって数多く描かれ

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    tetsujin96
    tetsujin96 2018/02/05
    逆にいい感じなのが多い。
  • アンクル・サムのモデルになった人物とは? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アメリカを象徴するキャラクター、アンクル・サム 「I WANT YOU FOR U.S. ARMY」のポスターは高校の美術の教科書で見たことあると思います。 これは1917年にイラストレーターのジェームス・モンゴメリー・フラッグによって描かれたもので、第一次世界大戦の新兵募集のポスターです。絵画作品としても非常に美しく、一度見たら忘れない強烈なインパクトがあります。 この中央に描かれている人物が、アメリカを象徴する人物アンクル・サム。略してUS(Uncle Sam)で、アメリカの愛国心をキャラクター化したものです。 アンクル・サムのモデルは諸説ありますが、最も有力なのがサムウェル・ウィルソンという人物です。 1. アンクル・サム以前のアメリカのキャラクター アメリカの愛国心を象徴するキャラクターは、アメリカ建国以前から存在しました。 最も古く1738年に登場したのが、「コロムビア」という名

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  • 独裁者を父に持った子どもたちの生涯 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    多くの人から好かれ・憎まれた父を持った子どもたち 独裁者は、常に多くの人の注目を浴びる存在です。 自分が中心にいることが好きな人だからこそできるんでしょうが、賛辞・称賛だけでなく、憎悪・呪詛・怨恨など負のエネルギーも大量に浴びることになります。 そして後継と目される独裁者の子が受ける賛辞・賞賛、そして負のエネルギーも親父に負けず劣らず強いものがあったはずです。 独裁者の子供たちはどのような人生を歩んだのでしょうか。 1. ヤーコフ・ジュガシヴァリ(スターリンの息子) 親父に冷たくあしらわれた出来の悪い息子 ソ連の独裁者スターリンは女好きで、3人の以外に何人も愛人を作りました。しかしまともに面倒を見た人はおらず、多くが自殺に追い込まれたり、暗殺されたり、不審死したりしており、スターリンは家庭的意識のかけらもない男でした。 最初のエカテリーナ・スワニーゼとの間に生まれたのが、長男ヤーコフ・

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    tetsujin96 2017/11/28
    2代目は辛いよ
  • コンゴの近現代史(4)- 「アフリカ大戦」地獄のコンゴ戦争 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アフリカ中を巻き込んだ第一次・第二次コンゴ戦争 コンゴの近現代史のまとめの最後になります。 国内の安定を最優先に掲げた軍人モブツは、反対勢力や政敵を徹底的に弾圧。行政・立法・司法組織を党の一部門にし、また国民全員を党のメンバーとして自らをトップに据える独裁体制を構築しました。 一方で国外に逃れた反体制勢力は、近隣諸国の政府などと結びつき、戦いの構図が芋づる式に拡大。アフリカ諸国を巻き込んでいくことになります。 1996年に発生したコンゴ戦争は、560万人以上の死者を出した、最悪の戦争となりました。 14. 民主化の動きと隣国ルワンダの政変 経済改革と民主化 ザイール化政策の失政、国際的な銅の価格の下落、そしてシャバ戦争による混乱もあってザイール経済は低迷を続けます。 1983年以降、IMFの勧告による経済再建計画を実施し、また五か年計画に基づく経済改革によってテコ入れを図り、外資の導入にも

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    tetsujin96
    tetsujin96 2017/11/27
    ゲバラはこんなところに行ったんだなあ
  • コンゴの近現代史(3)- コンゴ流文化大革命・モブツのザイール化政策 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    モブツが進めるザイール化政策の末路 コンゴの近代史のまとめの第3回です。 ベルギーから独立したコンゴは、中央政府の主導権争いと部族間抗争が内戦に発展。 東部が分裂しカタンガ共和国を名乗るなど、国家分裂の危機を迎えました。 国連を始めとした国際社会の介入でなんとか内戦は終結しますが、相変わらず不安定な状態が続きます。前回の記事はこちらをご覧ください。 今回は、再度の国家分裂の危機を迎えたコンゴを救うべくクーデターを起こした軍人モブツが、独裁者となって独自の改革を進めていく様を見ていきます。 再度の分列の危機は、抗争に敗れたルムンバ派残党がゲリラとなって革命を目指した「シンバの反乱」が引き金となります。 10. シンバの反乱 「呪術的」左派ゲリラ勢力 1963年1月にチョンベのカタンガ分離の目論見が失敗に終わったことで、コンゴ動乱は終結し再びコンゴは統一されましたが、内乱によってインフラは破壊

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  • 中国の伝統思想と共産党政権の関係 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    社会主義を容易に受容できた中国の伝統思想 いわずもがなですが、共産主義やその手前の社会主義思想が作られたのはヨーロッパです。 マルクスはその著作の中で「高度に発達した資主義はいつか必ず共産主義に到達する」と書きましたが、彼はそれを当時のイギリスを想定して書いていたのであって、すべての国・地域にあまねく適応できるとは限りません。 ところが実際に社会主義革命が起きた国の多くは、ロシア、東欧、中国、東南アジアなど高度な資主義どころか工業化もサッパリなところばっかでした。 さて、中国は清王朝の崩壊から抗日戦争と内戦を経た後に社会主義国家となったわけですが、マルクスの言う「西欧流」の思想がそのまま当てはまったわけではありません。 服は西欧の借り物だったわけですが、その体は中国の伝統思想からなる文脈に根ざしていたのであって、ヨーロッパ思想を中国独自の思想に溶解させていたのでした。 1. 満を排し漢

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  • 【コブラ効果】全くの逆効果になった5つの法律 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    全くの逆効果になってしまった法律 逆効果というのは世の中に溢れています。 ダイエット品をべすぎて太ってしまった。 健康のためにサウナに行ったら貧血で倒れてしまった。 コストを下げるためにレイオフをしたら会社の業績が下がってしまった。 そしてこのような逆効果を国単位でやらかしてしまった事例もたくさんあります。 1. コブラの数が増えてしまった「コブラ駆除法」 コブラの死骸に報酬を出した結果 大英帝国支配下のインド・デリー。 大のヘビ嫌いのイギリス人知事は「コブラを駆除し届けて出た者には報酬を出す」というお触れを出しました。 当初は人々はせっせと野山に出かけてコブラを狩って報酬を得ていたのですが、次第により大規模により効率的に報酬を得ようとするものが現れ始めます。 なんと、デリーの町中のあちこちに「コブラ農場」がオープン。 農場ではコブラを交配して飼育し、ある一定まで成長したら殺害。そして

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  • 【論争】渤海国は中国・朝鮮どちらに帰属するか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Work by Gzhao 「海東の盛国」と讃えられた中世・北東アジアの国 7〜10世紀、現在のロシア極東・中国東北部・北朝鮮には渤海国が大いに栄えていました。 渤海国はその歴史的位置づけを巡って議論があります。 中国では「中国の地方史」という位置づけで語られますが、韓国では「朝鮮の王朝」と位置づけて語れています。 中国は渤海が中国史の一部でないと、東北部の分離を招きかねず譲れない。一方で韓国では渤海が中国史ということになると北朝鮮中国の領土であることを認めることになり絶対に認められない。 「渤海国帰属論争」は現在の政治・領土論争と直結しており、互いの民族感情を刺激するセンシティブな議論です。 1. 論争のポイント この論争は「渤海は中国の地方国家か、朝鮮の国家か」という点を明らかにしようとするもので、いくつか主要なポイントがあります。 初代国王・大祚榮(だいそえい)は中国化した靺鞨人か

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  • ロシア革命中に勃発した、暴動・反乱・反革命事件 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    革命の混乱中に起きた反乱や民族蜂起の数々 現代のシリアがそうであるように、社会統制のタガが外れると中央の政治抗争だけでなく、国内のあちこちで不満分子による反乱や少数民族などの分離運動が起こり、そこに外国勢力が入ってきてだんだん対立構造がねじれて複雑化していくものです。 1917年に起きたロシア革命がもたらした混乱も凄まじいものがあり、ロシア帝国の擁護者による反乱や、周縁部の少数民族による反乱や独立運動、諸外国の介入をもたらしました。 ソ連はあちこちで起こったそれらの混乱を武力でほぼ全て平らげて、表面上は平安をもたらしたのですが、では実際にどのような混乱があったのでしょうか。 1. ニコライ・ユデーニチ将軍の「北西ロシア政府」 ロシア帝国復活を掲げ赤軍と戦い敗れた将軍 ニコライ・ユデーニチ将軍はロシア帝国の由緒正しき軍人家庭に生まれ、日露戦争や第一次世界大戦に従軍し活躍した男で、大国ロシア

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    tetsujin96
    tetsujin96 2017/01/19
    この多くの矛盾を抱えていたからこそ、スターリンが必要だったのかな?
  • 2016年に読んで面白かった本&よく読まれた記事 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    歴ログの今年の振り返りをしてみます 年末に今年の振り返りをするのが恒例?になってます。 恒例といっても3回目なのですが。 今年は仕事と私生活がメチャクチャ忙しくて、更新の頻度をガクッと落とした年でした。その分品質を上げようと努力したんですがあんま上がってないので、ただ量が少なくなっただけでした。すいませんでした。 は週2〜3冊のペースで読んでいるんですが、あんまり世界史に関係ないも読んでいました。 ということで、2016年のブログの振り返りと今年読んだ記事をまとめてみます。 2016年度に読んで面白かった 今年は直接ブログのネタになるようなだけでなく、あんま関係のないを結構読んでました。特に辺境作家の高野秀行さんのを凄く読んでました。 1: 「 世界の辺境とハードボイルド室町時代」 高野秀行,清水克行 集英社 世界の辺境とハードボイルド室町時代 作者: 高野秀行,清水克行 出版

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    tetsujin96 2016/12/29
    ソ連ヤクザ学入門好きなのになあ。
  • 【拷問・暴力】恐れられた実在の海賊7人の逸話 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    泣く子も黙る恐ろしい海賊どもの逸話 映画とか漫画のネタによくなってカッコいいイメージを持たれがちな海賊ですが、 歴史の中の海賊はそんなフィクションの世界とは違って、乱暴狼藉を働く無法者であり、まともな神経の者であれば絶対に近づかない方がいい連中でありました。 フランシス・ドレークとか、ヘンリー・モーガンとか、黒ひげとか、著名な海賊はたくさんいますが、今回は当時ガチで恐れられた海賊たちをピックアップします。 1. フランシス・ロロネー スペイン兵の心臓を手でわしづかみにし喰らった男 フランス人の海賊で主に南米を荒らしまわったフランシス・ロロネーは、海賊家業を始めたての頃にスペイン兵に殺されかけたことを異常なほど根に持っており、スペイン兵をぶっ殺し、お宝を分捕ることを生きがいとしていたような男でした。 ロロネー海賊団はベネズエラを拠点にしながらスペイン船を襲い、次第に組織を拡大し8隻の船と数百

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  • ベトナムの英雄たちの救国の歴史(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    常に外敵と戦い続けた過酷なベトナムの歩み ベトナムの救国の英雄を軸に、異民族と戦い続けた過酷なベトナムの歴史を追っていきます。後編の今回は、三度のモンゴル軍の侵攻に向かい打ち、これを打ち破ったチャン・フン・ダオの活躍から、清とシャムを打ち破ったグエン・フエの活躍までを見ていきたいと思います。 前編をご覧になりたい方はこちらよりどうぞ。 それではいきます。 5. チャン・フン・ダオ(陳興道) Photo by  Xiaoao チャン・トゥ・ドの王位簒奪 李朝ベトナムは216年続きますが、末期には中央政権の力は衰え地方には地場勢力が割拠し、国民は困窮し飢餓が多発するようになりました。 李朝最後の王リ・フエ・トンの娘の女帝昭皇のとき、王宮の臣チャン・トゥ・ド(陳守度)は甥のチャン・カインを昭皇と結婚させて王に就けて実権を握りました。その上でリ・フエ・トンの一族をことごとく殺害し、陳朝ベトナムを開

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    tetsujin96 2016/11/01
    アメリカ軍も歴史を学べばあんなことにはならんかったのね!
  • WWEにおける「日本」の描写・恐怖からCOOLへ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アメプロにおける「日」描写はどう変わったか ブログは世界史専門ブログと銘打っておりますが、個人的にアメリカン・プロレス(以下アメプロ)が非常に好きで、どうしてもプロレスと歴史を絡めて何かを書きたいという衝動にかられます。 その書きたい衝動にかられて、WWEのヒールレスラーに見る「アンチ・アメリカ」という記事を書いたところ、賛否含めそこそこ反応をいただきました。 この時はアメリカの現代史とアンチ・アメリカ文脈の変化という点にトピックを当てましたが、今回は「アメプロにおける日の描写の変化」という点を見ていきたいと思います。 注意していただきたいのは、「日人レスラーの歴史」ではなく、どう「日」が描写されたかという観点でして、故に日人ギミックの外人レスラーというのも登場してきます。 なんであの人を出さないんだ!事案が多数発生しような予感がしますが、あらかじめご容赦願います。 1. 「狡

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    tetsujin96 2016/10/20
    そのうちロボットかゴジラになりそう。
  • ヨーロッパに残るケルト人由来の地名 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Work by Feitscherg 現在のヨーロッパに多くに残るケルトの地名 大量の移民が中東やアフリカからやってきているので割合はよくわかりませんが、いわゆる「フランス人」の大部分はケルトの血を引くそうです。 フランスという国名は中世に西ヨーロッパを形作ったゲルマン系のフランク王国から来ていますが、支配層であるゲルマン人に先住のケルト人が溶解して現在のフランスが出来ていきました。 現在ケルトの文化を濃く残すのは、ウェールズ、スコットランド、アイルランドですが、古代はヨーロッパはおろかアナトリアにまでケルト人は拡散していったので、各地にケルト語由来の地名が残っています。 今回はケルト人の移動の歴史と、現在も残るケルトの地名を見ていきたいと思います。 1. ヨーロッパ先住民族ケルト人 一般的にはケルト人と言われていますが、フランスではゴール人、イタリアではガリア人、ギリシャではガラタイ人、

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    tetsujin96 2016/10/18
    日本版もこんな感じなのはあるのかな?と期待。
  • 馴染みのない国々の「建国の父たち」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界の国々で「建国の父」として尊敬されている人たち そういえば、日の「建国の父」って誰なんでしょうね。 人によって意見が違う気がします。 「聖徳太子!」って言う人もいるでしょうし、「伊藤博文!」だって言う人もいるかもしれない。 ひねくれものであれば、「マッカーサー!」なんて言うかもしれません。 ナショナリストだったら「神武天皇!」とか言うでしょうね。 日はそこが左右とかイデオロギーに直接関連してくるのでスッキリした答えがないのですが、特に外国からの侵略や植民地支配から闘争を経て独立した国々は、誰も否定しようがない明確な「建国の父」が存在します。 中国の孫文、トルコのケマル・アタチュルク、インドのガンジー、アメリカのジョージ・ワシントン、韓国の李承晩…等々。 日でも非常に有名な人たちはいますが、ではあまり馴染みのない国々の「建国の父」を大量に見てみよう、というのが記事の趣旨でございま

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  • 西欧の大国・フランク王国とは何だったのか(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    フランク王国の社会・経済・文化とは 西ヨーロッパ世界を形作ったフランク王国の歴史とカール大帝の業績について。 前編ではベルギー東南部から出発したカロリング家が、フランク王国の王位に就き軍事を整えて大規模な対外戦争で領土を拡大していく様をまとめました。 後編では、カール大帝の時代のフランク王国の政治・経済・文化についてまとめていきます。 前編をまだご覧になっていない方はこちらよりどうぞ。 4. フランク王国の政治・経済 フランク王国の社会は「祈る人」「戦う人」「働く人」 の3つの身分から成る、と言われました。すなはち、「聖職者」「貴族・戦士」「農民・漁民・商工業者」です。 4-1. 働く人 「働く人」の中でもローマ末期から見られた「独立農民」が多数を占めていました。地域や時代によっては行動を制限された農民はいましたが、大多数は土地に縛られない自由な身分の農民でありました。 ローマ帝国という強

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