東京電力福島第1原発事故をめぐり、政府が吉田昌郎所長(当時)への聞き取り調査結果をまとめた「吉田調書」について、朝日新聞が、報道に誤りがあったことを認め、訂正する方針であることが11日分かった。 朝日新聞は、産経新聞の取材に対し、「『吉田調書』報道については誤った部分があり、訂正する考えです。詳細については追ってご説明したいと考えております」とのコメントを書面で出した。 朝日新聞は今年5月20日付の朝刊で「吉田調書を入手した」として、「第1原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、撤退した」と報道。一方、産経新聞などは「命令違反の撤退なし」などと報じていた。