核融合兵器用の可能性=北朝鮮新坑道−韓国軍 【ソウル時事】核・生物・化学兵器に関する研究を行う韓国軍の「化生放防護司令部」は最近まとめた分析で、北朝鮮北東部の豊渓里にある核実験場で最近、新たな坑道を掘削する動きがあることに関し「核融合兵器の実験のためである可能性を排除できない」と指摘した。聯合ニュースが3日、伝えた。 核融合反応は水素爆弾などに利用される。北朝鮮は2010年に「核融合に成功した」と表明し、昨年12月には金正恩第1書記が水爆保有に言及。しかし、韓国国防当局は懐疑的な見方を示していた。 同司令部は「水爆開発の完成段階と見るのは難しい」と指摘しつつも、北西部・寧辺の5000キロワット黒鉛減速炉の関連施設の一部が、核融合反応に使われる三重水素の生産施設である可能性が高いと分析。「(水爆の前段階である)ブースト型核分裂弾(強化原爆)や水爆の開発に道を開いたと見ることができる」と説