Web版では見当たらなかったので紙面をスキャンした。日本のNHKにあたる韓国の公共放送MBCで、新社長に就任したチェ・スンホ氏が、ストライキを主導したとして解雇された記者の復職を発表したというニュースだが、チェ氏自身も解雇された一人だったという。 12月10日付「しんぶん赤旗」6面より 自力で民主化を達成した韓国や台湾、それに民主主義を死守しようとしている香港においては、民主主義の成熟度は今や日本よりはるか上を行っているのではないかと常々感じているのだが、さすがにこのニュースには驚いた。日本で会社に反旗を翻して解雇された従業員が、のちに社長に就任するなどということがありうるだろうか? 韓国MBCの場合、前経営陣がときの政権与党に露骨にすり寄り、政権交代でハシゴを外されたという事情があるにしても。 これは意外と重要なことのように感じられる。日本の産業界で、データ改竄が発覚した企業は、この半年