合気道というと、小さいおじいさんが襲りくる大男をハエでも追い払うかのように、ポンポンと投げ飛ばすというイメージがある。私にとっては、それが合気道に対するイメージのすべてといってもいいだろう。 あれって本当の話なのだろうか。もし本当ならば、日本人に生まれたからには一度くらいポーンと投げられてみてみたい気もする。 ものは試しと、興味本位で友人が通っている合気道の稽古に参加させてもらった。 (玉置 豊) 合気道に試合は存在しない 今回お世話になるのは、財団法人合気会 城東誠和会。亀有と青砥という東京の下町で稽古を行っている地域密着型の会だ。 教えてくれるのは会長の竹森先生六段。竹森先生が私のイメージしていた合気道の達人っぽい方でとてもうれしい。もう少しおじいさんだったらさらにベストなのだが。 竹森先生に初心者らしく合気道と柔道の違いを伺ったのだが、合気道には試合というものがないそうだ。 柔道が勝