「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(25日、東京ビッグサイト) 王者・亀田大毅と、挑戦者・坂田健史の明暗がくっきりと分かれた。予備検診が21日、東京・水道橋の後楽園ホールで行われ、大毅が減量苦を吐露した。1週間で約9キロを落とす過酷な短期型減量法を強行するのに対して、坂田は約1カ月間にわたる長期的な減量法を用い、好調ぶりをうかがわせた。大毅は24日の計量まで絶食覚悟だが、坂田はベテランらしい調整で最後の仕上げにかかった。 ◇ ◇ 唯一の不安材料であり、最大の“敵”は、やはり減量だった。検診を終えた大毅は、思わず本音を口にした。「今は減量してるから元気がないねん。元気ないよ、正直。今はほとんど食べてないし、飲んでないから」。絶やさぬ笑顔で悲壮感をかき消したものの、一段と引き締まったほおが過酷さを物語っていた。 17日から本格的な減量を開始した。60キロの体重を、計量までの1週間で