先日、京王線の明大前駅ホームで、ベンチに腰をおろそうとしたら、なにやらベンチが不思議なことになっているのに気づいた。 通常の高さのベンチのほかに、「ちょっと高くて座るところが浅めのベンチ」、さらに、「腰掛けるところがなく、寄りかかるしかないようなベンチ」と、三段階になっているのだ。 「これ、どうやって使うんだろう?」と思っていると、小学1年生の娘は、キャッキャと移動しつつ、背伸びしてのってみたり、寄りかかってみたりしていた。 さすが子ども、順応性が高い。 自分なんかは高いベンチを見つつ、「荷物置き? それとも、足の長い人用?」と思ったり、腰掛けるところがないベンチを見て、「もしかしていまは収納されてるだけで、何かボタンを押すと、とびだしてきたり?」などと、首をひねるばかりだったのに……。 でも、周囲を見まわしてみると、若い男性が、その「寄りかかりベンチ」にちゃんと寄りかかり、ゆったりスタイ