“カツ”と聞けば、やはり豚肉を揚げたとんカツを思い浮かべる人も多いだろう。それほどまでに市民権を得ている“豚肉のカツ”だが、古くはカツレツといえば牛肉が主流だった。だが、安価な豚肉がそれにとって代わり、やがて広く普及することとなった。しかし、大阪をはじめとした近畿地方など、今なおビフカツが主流な地域もある。もちろん、店舗は少ないが、東京で味わうことも可能だ。ここでは、少し贅沢なビフカツを気軽に味わえる、ビフカツサンドの店を紹介したい。一部店舗ではテイクアウト販売も行っているので、手土産や差し入れなどにもいかがだろうか。 銀座『新世界グリル 梵 銀座店』 大阪の洋食店がオープンさせたビーフカツサンドの専門店で、牛ヒレ肉のカツサンドを提供している。トーストしたパンには、1センチほどのヒレカツが挟まれている。肉は赤みを帯びたミディアムレアな仕上がりで、噛むと熱々の肉汁が溢れ、口の中には香りが広が