全国に1台しかない全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」が愛知県の岡崎市消防本部に配備されて2年。全国の被災地での活躍が期待される中、いまだ出動はゼロにとどまる。だが緊急時に備え、隊員らは日々の整備や訓練を重ねている。 レッドサラマンダーは2013年3月、総務省消防庁が配備した。東日本大震災を受け、津波被害があった地域でも活動できるように、一般車両では走れない荒れ地や段差、がれきの上に加え、水深1・2メートルまでは走行できる。こうした特長を生かし、全国の大規模災害の現場への出動を見込んでの配備だった。 「近県だけでなく、全国を守る唯一の車両。これは大変だ、と責任の大きさを痛感した」と、同市消防課の担当者は振り返る。運転には大型特殊の免許が必要なため、隊員らが免許を取得。他県からの視察も相次いだ。 昨年8月に広島で起きた豪雨災… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読み
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