これは神に選ばれし勇者達の物語。「放課後ライトノベル」第59回は『六花の勇者』で集え,6人の勇者よ! って,アレ……7人いる!? ライター:宇佐見尚也 いきなりだが,最近ちょっと思うことがある。何かと言えば, 「なんか近ごろの勇者って,扱い悪くね?」 ってことだ。 いや,確かに昔から悪かったと言えば悪かった。たった一人で魔王を倒しに行けと言われたり,旅立つにあたって国王から渡されたものが,よりにもよって「ひのきのぼう」だったり。さすがにこれでは勇者だって,人様の家に勝手に上がりこんでタンスの一つでも漁りたくなろうというものだ。 だが最近の扱いの悪さは,そういうのとはちょっと違う。なんというか……「ただの勇者ってもうオワコンだから,なんかちょっと変わったことさせようぜ」みたいな,まるで旬の過ぎた一発屋芸人のように扱われてる気がするのだ。たったの30秒で世界を救ったり,「勇者のくせになまいきだ