中国共産党第十九回全国代表大会にて、中国の習近平国家主席は、中国国内での彼の権力を確固たるものにした。今や、彼の思想は中国の憲法にも反映されている。 さらにこれからは、新たに中央政治局常務委員に選出された、学界出身の政治家である王滬寧氏が、中央宣伝部のプロパガンダ活動を推進し、習氏の「中国の夢」思想を確立し、国内外に広めるだろうと予想される。 習氏にとって、思想は中国共産党政権の正当性を維持するための大切な武器である。彼は、これまで中国のインターネット空間を党の思想と原理を推進するために活用してきた。よって、全てのメディアは中国共産党への忠誠を誓わなければならず、最近ではインターネット会社ですら、職員を中国共産党に参加させることを奨励されている。 プロパガンダ体制を管理する中央宣伝部は、国家の文化、芸術、教育に関する政策を決定づける「思想的戦線」の中枢をなしているのである。 殆どの西洋メデ
