UCC上島珈琲(本社:兵庫県神戸市)は10月1日、世界で初めて(注)大型水素焙煎(ばいせん)機で水素焙煎コーヒーを量産し、2025年4月から本格的に販売する予定であることを発表した。同社によると、熱源として水素を利用すると、火力の調整幅が広くなり、幅広い熱風温度での焙煎が可能になることで、水素焙煎ならではの味を創り出せるという。 コーヒー豆の焙煎工程の熱源には、一般的に天然ガスが使用され、その二酸化炭素(CO2)排出が脱炭素化への課題となっている。同社は燃焼時にCO2を排出しない水素火炎を熱源とした水素焙煎に着目。2022年から研究開発を開始し、実証実験を重ねた。水素焙煎コーヒーは、2025年春の量産に向けて、日本国内で2024年10月から数量限定で販売開始、今後は海外市場での製造販売も視野に入れている。同社は既に、欧州8カ国(英国、スペイン、オランダ、スイス、フランス、ドイツ、ポルトガル