振り込め詐欺被害の件数が全国ワースト2位の神奈川県で、県警が19日、新たな対策に乗り出すことを発表した。警察官・職員(約1万7千人)やその家族、防犯協会の会員に振り込め詐欺の電話がかかってきたら、詐欺と気がついても、わざとだまされ続けてもらう「だまされたふり作戦」。全国でも例がないという手法で犯人をおびき出し、被害を減らす考えだ。 振り込め詐欺では、犯人側が被害者に現金自動出入機(ATM)を使わせずに直接受け取りに来たり、郵便小包で現金を郵送させたりする手口が急増している。 県警は、警察官・職員の家族や防犯協会の会員らにも協力を依頼し、詐欺の電話がかかってきたら、だまされたふりをして金を渡す約束をしてもらう。約束の場所や郵送先に現れた犯人を張り込んだ捜査員が捕まえる作戦だ。 受け取りに来る犯人をとらえるケースは実際にある。昨年11月、孫を装った男から「100万円を送って欲しい」との電