∞ 県内ゆかりの人たち 鶴岡愛し だだちゃ豆大好物 鶴岡市出身で昨年秋に文化勲章を受章した作家の丸谷才一さんが13日、87歳で亡くなった。鶴岡市名誉市民で、7月に名誉県民の称号を受けたばかり。鶴岡を愛し、だだちゃ豆が大好物だった文学界の重鎮の突然の悲報に、県内のゆかりの人たちからは驚きとともに、惜しむ声が相次いだ。 鶴岡市に住む甥(おい)の丸谷紘一さん(74)宅には13日午前、親族から丸谷さんが死去したと連絡があり、紘一さんが東京へ向かった。妻のあき子さん(67)は「高齢で無理はきかないけれど家では元気にしていると思っていました。急な知らせでした」と語った。 あき子さんは毎年、丸谷さんの誕生日の8月27日に好物のだだちゃ豆を送っていた。今年のお礼の手紙には「誕生日の朝に届いた。ありがとう。だだちゃ豆の一番おいしい時期に生まれたのが自慢の一つ」と書かれていたという。 丸谷さんは鶴岡市