「ポスト岸田」候補者らは、為替相場について、どのように発言してきたのだろうか。上野泰也氏のコラム。写真は国会議事堂。2021年5月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 21日] - 国内政治の一大イベントである自民党総裁選挙の日程が、9月12日告示、27日投開票に決まった。選出される新たな総裁が、臨時国会召集と首相指名選挙を経て、次の内閣を発足させる見通しである。 7月31日に日銀が追加利上げに動く直前には、17日に河野太郎デジタル相が英語インタビューの中で円安是正のための追加利上げを日銀に求めたと報じられたほか、19日には岸田首相が「金融政策の正常化が経済ステージの移行を後押しする」と発言。22日には茂木敏充自民党幹事長が「段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と主張した。これらの発言が7月会合での追加利上げに