成田新幹線のために造られた高架橋は現在、JRの成田エクスプレスや京成電鉄のスカイライナーが走る(成田市で) JR東京駅の新幹線や在来線ホームから京葉線ホームまでは徒歩約10分。動く歩道はあるが、延々と続く地下道にうんざりした経験のある県民利用者は多いはずだ。「実は京葉線の東京駅はもともと、東京と成田空港を結ぶ『成田新幹線』用に造られたものなんです」と、JR東日本千葉支社の広報担当、後藤久さん(47)。新幹線は計画で終わったが、その遺構は大きな役割を果たしている。 成田空港の北西にある田園地帯の高架上を、JRの成田エクスプレスや京成電鉄のスカイライナーが行き交う。この高架を含む8・7キロ・メートルの区間も成田新幹線の遺構だ。1989年に成田空港高速鉄道(東京都中央区)が譲り受け、JRと京成電鉄が東京と空港を結ぶ特急列車などを走らせている。 成田空港の地下にあるJRと京成電鉄の成田空港駅も新幹
JR我孫子駅に常磐線の電車が到着すると、ホームに降りた2、3人が立ち食いそば屋「弥生軒」に吸い込まれていった。ほとんどの人の目当ては、どんぶりの幅ぐらいある大きなから揚げが一つのった「から揚げそば」(400円)だ。「から揚げが大きくておいしい。我孫子に来たら必ず食べて帰るよ」と印西市の薮中裕一さん(66)は笑顔で頬張った。「我孫子のから揚げそば」は、鉄道ファンや旅行好きによく知られた名物だ。 「いつの間にか人気になっていた」と、弥生軒の植崎和基代表(56)。から揚げやつゆは駅前の工場で仕込み、そばも自家製だ。から揚げそばを出し始めたのは約20年前。天ぷら用のイカが高騰したため、鶏のから揚げに替えたのだという。意外な組み合わせが評判になり、店は繁盛。「せっかくなのでもっと大きく」と、から揚げは徐々にボリュームが増した。弥生軒は我孫子駅に3店、天王台駅に1店あるが、店からあふれた客がホームで食
銀色の車体に黄色と青色のラインが入ったJRの「209系」は、県民になじみ深い車両だ。内房線、外房線、総武線、成田線、東金線、鹿島線と、さまざまな路線で見られる。そんな「千葉の顔」のような209系が東京の通勤電車の「おさがり」で、ユニークな改造が施されたことはあまり知られていない。 209系は1993年、京浜東北線などに投入された。従来の半分以下の消費電力で走行でき、軽量化と製造コスト削減を両立した画期的な車両だったが、「開発された当初、『寿命も従来の車両の半分』という部分に着目した一部鉄道ファンが、使い捨てカメラになぞらえて『走ルンです』とか『使い捨て車両』と呼びました」と、鉄道ジャーナリストの梅原淳さん(51)は話す。 2009年、京浜東北線の209系は県内に移ってきた。ちょうど京浜東北線の車両を置き換える時期と、県内各線で旧国鉄時代から使われてきた「113系」を置き換えるタイミングが重
横浜シーサイドラインは10月13日、国土交通大臣に通学定期運賃の変更を届け出たと発表した。2017年4月1日発売分から最大30%値下げし、沿線の需要喚起を図る。 発表によると、通学定期券の割引率を拡大する。大人1カ月の場合、現在の割引率は平均53.5%だが、運賃変更後は一律65.0%に。3・6カ月の割引率も一律66.7・68.5%に引き上げられる。 大人1カ月の通学定期運賃は現在、1区(2kmまで)が6900円、2区(2~4km)が7340円、3区(4~7km)が8010円、4区(7~11km)が8560円。変更後は1区が2070円安い4830円で、値下げ率は30.0%になる。2区は1880円安い5460円(25.6%)、3区は1920円安い6090円(24.0%)、4区は2050円安い6510円(23.9%)だ。値下げ額が最も大きいのは1区の大人6カ月で、今より1万1170円安い2万60
いすみ鉄道の大多喜駅に、エンジンをうならせながら新型のディーゼルカー「キハ20」が滑り込んできた。昨年6月にデビューしたばかりだが、朱色とクリーム色の塗り分けや角張った顔つきは、現代の車両には見えない。それもそのはず、キハ20は半世紀ほど前の旧国鉄ディーゼルカーのデザインを取り入れて作られた。 車内も古風だ。壁や床は木目調で、座席は旧国鉄のディーゼルカーと同じ紺色のボックス席。室内灯は発光ダイオード(LED)ではなく、あえて白熱電灯色の蛍光灯を採用した。 このユニークな車両を発案したのは鳥塚亮社長(56)だ。「ボックスシートは旅や非日常の象徴。今は、旅に非日常の体験を求める人が多く、車窓に広がる日本の原風景を、昭和チックな車両から楽しんでもらいたい。そう思って導入しました」 いすみ鉄道は、JR外房線の大原駅(いすみ市)と上総中野駅(大多喜町)を結ぶ26・8キロのローカル線だ。県や大多喜町、
JR東日本千葉支社はこのほど、ダイヤ改正を2017年3月4日に実施すると発表した。内房線の運行体系の見直しなどを行う。 総武本線から内房線に直通する列車は、平日に東京~館山間で運行されている特別快速を廃止。その一方、東京~君津間に快速列車を1往復増発し、同区間の快速列車を毎時1本体制にする。 また、現在は千葉~館山間を直通している普通列車のうち、日中の列車を千葉~木更津間と木更津~君津~館山間に分割。君津駅では、東京~君津間の快速列車から同じホーム上で館山方面への普通列車に乗り換えできるようにする。この結果、館山駅は東京・千葉方面からの直通列車が大幅に減少する。 京葉線では、平日の夕方ラッシュ時に東京18時32分発~西船橋19時06分着の普通列車を増発する。久留里線では、久留里~上総亀山間で上り初発の繰下げと下り終発の繰上げを実施。上総亀山駅の上り初発は今より約1時間遅い6時01分発、久留
JR東日本長野支社は12月7日、大糸線に駅番号(駅ナンバー)を導入すると発表した。12月12日以降、順次導入する。 大糸線は、松本(長野県松本市)~南小谷(小谷村)~糸魚川(新潟県糸魚川市)間105.4kmを結ぶ鉄道路線。南小谷駅を境に糸魚川方の35.3kmはJR西日本、松本方の70.1kmはJR東日本が運営している。 発表によると、駅ナンバーが導入されるのはJR東日本の松本~南小谷間。南小谷駅を「9」として松本方へ順に番号を振る。信濃大町駅は「23」、松本駅は「42」になる。このほか、駅名の中国語(簡体字)・韓国語表記も行う。 大糸線は、国際的な山岳観光地として知られる立山・黒部アルペンルートのアクセス路線として機能しているほか、冬季も沿線のスキー場へのアクセス路線になっており、「年間を通じて大変多くの訪日外国人のお客さまにご利用いただいている」(長野支社)という。こうしたことから、外国
JR東日本新潟支社は12月16日、2017年3月4日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。新型車両を引き続き導入する一方、新潟~糸魚川間の快速列車を廃止する。 発表によると、E129系を信越本線と白新線、羽越本線、越後線に投入。これにより新潟支社内の普通列車(電車)の約8割がE129系になる。信越本線の直江津~長岡間では、E129系2両編成を使用した直江津発~長岡行きの快速列車を土曜・休日の午前に運行。一部の普通列車は車掌が乗務しないワンマン運転に変更する。 このほか、新潟~糸魚川間で1往復運行されている快速列車が廃止される。この快速列車は2015年3月、北陸新幹線の長野~金沢間延伸開業と並行在来線の経営分離(2015年3月)にあわせて運行を開始。新潟~直江津間はJR信越本線、直江津~糸魚川間はJR北陸本線の経営を引き継いだえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインを走る。 新幹線開業に伴い廃
山陽新幹線の峠山トンネル~小倉間で携帯電話通信サービスの提供が始まります。これにより全線で携帯電話の通信サービスが利用できるようになります。 新大阪~博多間の全線で利用可能に JR西日本は2016年12月21日(水)、山陽新幹線の峠山トンネル(山口県宇部市、新山口~厚狭間)から小倉駅までの区間で、新たに携帯電話の通信サービスの提供を始めると発表しました。 2016年12月22日から山陽新幹線の峠山トンネル~小倉間で携帯電話通信サービスの提供が始まる(画像出典:JR西日本)。 現在、山陽新幹線は新大阪駅から瓜生野トンネル(峠山トンネル手前)までの区間において、トンネル内でも携帯電話の電波が届くサービスが提供されていますが、今回の区間追加により、全線(新大阪~博多)のトンネル計142本で携帯電話の通信サービスが利用できるようになります。 通信サービスの提供は12月22日(木)の始発列車から。サ
人口減社会の先例作れ 経営悪化が深刻なJR北海道は11月、在来線の路線距離の半分を超す10路線13線区(計1237・2キロ)を「単独で維持が困難」とし、バスへの転換や、存続の場合の地元負担を沿線市町村と協議する方針を打ち出した。北海道特有の事情もあるが、人口減少が急速に進む地方の鉄道の問題はいずれ全国で顕在化するはずだ。この課題に向き合うモデルケースを、北海道で作ってほしい。 JR北は5日、留萌線・留萌-増毛間(16・7キロ)を廃止した。その終着駅が、高倉健さん主演の映画「駅 STATION」の撮影をした増毛駅(増毛町)だった。 JR北によると、この区間は100円の収益を得るのに必要な費用(営業係数)が2538円。今回提示された13線区のうち6線区で1000円を超す。取材で留萌線に何度か乗車したが、見かけるのは廃線を惜しむ鉄道ファンばかり。住民から「自分たちが乗らなかったから仕方ない」とい
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