私の、二つ下の高校の後輩の話をする。彼の名前は、大山たかお。 彼の父は、日本を守る戦闘機操縦者だった。那覇基地に所属、沖縄の空を守ってきた。大山候補は、那覇自衛隊病院にて昭和55年、生誕する。 自民党公認、日本のこころ推薦で、那覇市議選を戦う。 彼は確かに那覇で産まれた。だが、なぜ「福岡の私」と同じ高校を出たのか。 彼が生後九か月の際、事故により殉職したからだ。 のち母方の実家のある福岡に戻る。 ゆえに、私(小坪)と同じ高校を卒業。 女手ひとつで育てあげてくれた母に感謝しつつも、やや荒れた高校時代。 亡き父の焼香に、自衛官が来てくれた。 高校三年生、夏のこと。彼は、父と同じ航空自衛官となる道を選ぶ。父と同じ、操縦士に。しかし、戦闘機ではない。パイロットが脱出した際に、救援に行くための操縦士だ。 貴方にはできますか? 父を空自で事故で亡くし、それでもなお、 空自を進路とし、しかもパイロットを