近頃、にわかにその名が広がりつつある新ジャンル「Rage」。けたたましいシンセリードとラフで歪んだ質感のトラック、そしてエモーショナルなメロディラインを特徴とするこれらのビートは、未だ強固なジャンルとしてのアイデンティティを獲得しているわけではなく、どこか掴みどころの無い印象が否めない。これらのビートの流行のきっかけとなったのはPlayboi Cartiが昨年リリースしたアルバム『Whole Lotta Red』、そして同じくPlayboi CartiとTrippie Reddのコラボ曲“Miss The Rage”であるとされる。現状では「“Miss The Rage”のようなビート」を指して「Rage」と呼称する向きが一般的だが、果たしてこれらを一つのジャンル足らしめる要素とは?そして、「Rage」ビートは今後どのような進化を遂げていくのか? 疑問が尽きない同ジャンルについて、自身でも