山梨学院大付属高校サッカー部の「3年生を送る会」に、父兄として出席した。今年の3年生は、同校がサッカー部の強化に乗り出して3年目に入学。昨年度は全国選手権制覇、今年度もベスト8だったので、いかにも順風満帆に映る。長男が入学する当時は、サッカーの勢力分布の中には存在しない学校だったが、今ではここでサッカーをやりたいという子供が急増中だという。 「送る会」では、卒業生の一人ひとりが、関係者、保護者、すべての部員の前で3年間蓄積した思いを吐露していくので、下手なテレビドラマよりはるかに琴線を刺激する。特に親もとを離れて寮生活を送った子供たちの葛藤、あるいはそれを通しての精神的な急成長が実感できる瞬間である。 会場は感涙に包まれ、いかにも3年間が浄化され大団円の印象を受ける。そして同じ効果に着目したのが、選手権で敗れ去ったチームの監督から子供たちへのメッセージを追う「最後のロッカールーム」(日