JR九州は28日、建設中の九州新幹線武雄温泉~長崎間について、路線名称を「西九州新幹線」とすると発表した。 同社は名称について、九州の西部に位置する地域を呼称する「西九州」を冠した路線名称にすることで、西九州を広く全国にPRし、沿線住民にも親しみを持ってもらいたいという思いを込めたとしている。 西九州新幹線は、博多~鹿児島中央間の九州新幹線に続く、JR九州では2本目の新幹線路線。2022年度秋ごろの開業を予定している。
宇都宮市と芳賀町は23日、「芳賀・宇都宮LRT」の車両愛称と停留場の正式名称を決定したと発表した。 「芳賀・宇都宮LRT」の車両イメージ 車両愛称は「ライトライン」。2020年12月から2021年1月にかけて実施したアンケートにおいて、最多得票を獲得したものとなる。愛称は、トータルデザインコンセプトから 「雷都」 を取り、「道筋」や「つながり」を表す「ライン」と組み合わせた。また、「(未来への)光の道筋」といったメッセージも込めているという。 停留場名は、全19停留場の正式名称を決定。JR宇都宮駅東口(仮称)は「宇都宮駅東口」停留場、ベルモール前(仮称)は「宇都宮大学陽東キャンパス」停留場、本田技研北門(仮称)は「芳賀・高根沢工業団地」停留場などとなる。 停留場イメージ 芳賀・宇都宮LRTは、2023年3月の開業を予定。宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間を40分前後で結ぶとしている。
JR東日本は21日、高輪ゲートウェイ駅付近で出土した「高輪築堤」について、一部を保存すると発表した。 高輪築堤は、1872年に日本初の鉄道である新橋~横浜間が開業した際、当時は海上だった高輪沖に線路を通すために構築された構造物。2019年4月、品川駅改良工事において石積みの一部が発見され、2020年7月には、山手線・京浜東北線線路移設後の撤去作業時に、築堤の一部とみられる構造物が出土した。 築堤が出土したエリアは、JR東日本などが進める再開発事業「品川開発プロジェクト(第I期)」の対象地域となっている。同社は今回、高輪築堤調査・保存等検討委員会による調査・保存方針を受け、一部の建築計画を変更し、築堤を保存することを決定した。 現地保存となるのは、3街区で出土した「橋梁部」、2街区で出土した「公園隣接部」の2箇所。前者は建設当時の風景を再現し、後者は文化創造施設と一体的に公開するとしている。
JR東日本は13日、同社のインターネット予約サービス「えきねっと」の20周年にあわせ、サービスをリニューアルすると発表した。 「えきねっと」リニューアル リニューアルでは、ユーザーインターフェースを一新。トップ画面からダイレクトに経路検索が可能となるほか、検索時には空席情報と価格を比較できるようにする。座席指定時のシートマップ画面では、進行方向の表示や号車選択などの利便性を向上する。 トップ画面 空席・価格の比較画面 シートマップ画面 サービス面でも変更を加える。チケットレスサービス「新幹線eチケット」では、最短3タップでの予約を可能とする。また、予約時には「受取QRコード」を発行し、QRコードを指定席券売機にかざすことで、きっぷが受け取れる。このほか、従来のクレジットカードに加え、コンビニやATM、駅の券売機・窓口での支払にも対応する。 なお、リニューアルにあわせて、利用可能時間も変更と
JR西日本と西日本電気システムは7日、ロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両「ブラケットハンドリング車」を開発したと発表した。 ブラケットハンドリング車は、架線を支持する「可動ブラケット」の取替作業に使用する軌陸車。従来は人力だった取替作業を、ロボットアームによって機械化・自動化する。可動ブラケットの運搬や、3Dカメラによる作業空間の認識、取替中の架線支持といった作業を担うことで、作業員は従来より約4割減少。生産性や安全性の向上を実現する。両社によると、同様の車両にロボットアームを搭載する事例は、今回が国内鉄道業界初だとしている。 JR西日本では、2021年度中にブラケットハンドリング車を1台導入し、京阪神・岡山・広島エリアの在来線で運用するとしている。
3月14日、富岡〜浪江間の運行再開によってJR常磐線が全線復旧してから、1年が経過しました。東日本大震災から10年。各地で町や交通インフラが再生し、避難指示が解除される地域も増えるなど、復興は少しずつ進んでいます。 常磐線全線復旧を祝した横断幕(編集部撮影) しかし、常磐線沿線は鉄道の運行が再開されたとは言え、まだまだ震災前の日常が戻ったわけではありません。3月の平日、震災から10年が経過した常磐線を訪れました。 常磐線日暮里〜岩沼間343.7kmのうち、震災と原発事故の影響によって1年以上にわたって運行ができなくなったのは、広野〜原ノ町間と、相馬〜亘理間でした。2013年以降、浜吉田〜亘理(2013年3月16日)、広野〜竜田間(2014年6月1日)と徐々に運行が再開され、2016年12月10日に復旧した相馬〜浜吉田間では、駒ケ嶺〜浜吉田間22.6kmが内陸にルートを変更して、営業キロ23
JR九州と添田町は15日、日田彦山線の不通区間をBRT(バス高速輸送システム)方式に転換する一環で、彦山駅の現駅舎の撤去すると発表した。 撤去予定の彦山駅駅舎 日田彦山線の添田~夜明間は、2017年の九州北部豪雨で被災したために運休が続いている。復旧方式については、JR九州と沿線各自治体の間で、彦山~宝珠山間をBRT専用道として整備し、BRTによる運行へ転換する形で2020年に合意に至っている。 添田町は、BRT専用道を整備するにあたり、彦山駅の現駅舎は撤去することを決定。築80年が経過し老朽化が進んでいることや、駅舎を撤去することでホームまでの段差を解消できること、駅前広場を広く活用することができることを理由に挙げている。駅舎撤去後については、イベントスペースや駐車場として活用できる駅前広場や、既存休憩所と一体となる待合所を整備するとしている。 彦山駅の整備イメージ JR九州では、3月に
JR東日本は5日、新幹線、特急列車の車内で提供していた文字ニュースについて、提供を終了すると発表した。 同社では現在、東北、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線と、特急「ひたち」「ときわ」「成田エクスプレス」の車内テロップにて、文字ニュースを提供している。同社はサービス終了の理由について、スマートフォンやタブレット端末の普及により、利用者が自身で様々な情報を取得できる環境が整ったことを挙げている。なお、同社管内では、2020年12月15日に全ての新幹線路線における携帯電話不通区間が解消されている。 JR東日本では、サービスの終了時期について、3月13日以降としている。JR東海でも、2020年3月14日に東海道新幹線の文字ニュース提供を終了しており、JR東日本のサービス変更はこれに続くものとなる。
JR西日本は18日、遮断機や警報器の無い踏切「第4種踏切」の安全対策として、「踏切ゲート」を開発したと発表した。 同社では、踏切障害事故の減少に向けて取り組んでおり、第4種踏切の廃止や、遮断機・警報器を設置した「第1種踏切」への格上げを進めている。今回開発した踏切ゲートは、第4種踏切のさらなる安全対策としている。 踏切ゲートは、自動車(軽車両は除く)が通行不可の踏切を対象に開発。踏切通行者に対し、物理的な一時停止と左右確認をうながす。ゲートは踏切を遮る形で設置し、通行者はこれを押すことで横断できる。自転車などの軽車両から降車せずに押開け可能なほか、引っかかり防止に配慮したアーム形状としている。 JR西日本は、2021年2月中旬から3月下旬にかけ、山陰線長門三隅~長門市間の「中山第1踏切」にて現地試験を実施。この試験の結果を踏まえ、今後の展開を検討していくとしている。
JR東日本とフォーアールエナジーは9日、踏切の電源用バッテリーに、電気自動車の再生バッテリーを活用すると発表した。 JR東日本では、踏切のメンテナンス時などの一時的な停電時でも動作を継続できるよう、踏切を制御する踏切保安装置の全てにバッテリーを設置している。同社は今回、このバッテリーに電気自動車の再生品を採用することで、環境にやさしい電源装置の実現を目指す。 再生バッテリーは、日産自動車の電気自動車「リーフ」搭載品を再製品化したもの。再生バッテリーの利用により、バッテリー製造時に発生する温暖化ガスの低減や、コバルト、ニッケルといった、バッテリー資源の効率的な使用を促進する。また、従来の踏切用バッテリーは鉛蓄電池だったが、再生品バッテリーはリチウムイオン電池となる。そのため、充電時間の短縮や、遠隔での劣化状況把握が可能。耐用年数も延長でき、最大4割程度のコストダウンも実現するという。 再生バ
神奈川県は8日、藤沢市、鎌倉市と共同で、JR東日本と「村岡新駅(仮称)」の設置に関する覚書を締結したと発表した。 村岡新駅は、東海道本線の大船~藤沢間、藤沢市宮前付近に設置。両駅からの距離は、大船駅から西に約2.6キロ、藤沢駅から東に約2.0キロとなる。同駅は、藤沢市村岡地区や、かつてJR東日本の大船工場が所在した鎌倉市深沢地区の土地区画整理事業とあわせて設置するもの。3県市とJR東日本は、2018年に12月に、新駅設置に関する基本事項に合意。今回、新駅の設置に関する覚書締結に至った。なお、新駅の設置に関する費用については、JR東日本が15%、神奈川県が30%、藤沢市と鎌倉市が各27.5%を負担する。 村岡新駅は、東海道本線の駅としては、JR東海が2020年3月14日に開業した御厨駅以来の新駅。JR東日本の管轄エリアにおいても、所属上の「東海道本線」の駅としては、同日開業の高輪ゲートウェイ
公共交通オープンデータ協議会は1日、同日よりGoogleマップへ首都圏の鉄道のリアルタイム位置情報を提供すると発表した。 この取り組みは、同協議会が実施する「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」において提供する、リアルタイム位置情報を活用するもの。チャレンジの開催期間中、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄の列車のリアルタイムな位置情報を、経路検索に際しGoogleMap上に表示する。 「東京公共交通オープンデータチャレンジ」は、公共交通データを開発者に公開し、東京でのスムーズな移動と快適な滞在に貢献するアプリケーションを募集する、オープンイノベーション方式のコンテスト。2022年1月31日までの開催を予定している。
名古屋市交通局は、桜通線の中村区役所駅、名城線の市役所駅、伝馬町駅、神宮西駅について、駅名を変更すると発表した。 変更後の名称は、中村区役所駅が「太閤通(たいこうどおり)」駅、市役所駅が「名古屋城(なごやじょう)」駅、伝馬町駅が「熱田神宮伝馬町(あつたじんぐうてんまちょう)」駅、神宮西駅が「熱田神宮西(あつたじんぐうにし)」駅。中村区役所駅の駅名変更は、同区役所の移転にともなうもの。市役所駅と伝馬町駅については、名古屋城や熱田神宮への案内効果を高めるためとしている。神宮西駅については、伝馬町駅の駅名変更に対応したものとなる。 駅名変更は、2022年度中に予定されている中村区役所の移転にあわせて実施する。名古屋市交通局は、詳細な時期については、あらためて知らせるとしている。
宇都宮市は25日、「芳賀・宇都宮LRT」の事業進捗状況について、開業時期が1年程度遅れる見込みだと発表した。 芳賀・宇都宮LRTは、宇都宮駅の東口と芳賀町の本田技術研究所前の間、約14キロを結ぶ予定の路線。次世代型路面電車「ライトレール (LRT)」では日本では初の完全新規整備路線として、建設が進められている。 宇都宮市は整備状況について、2020年12月末時点で、約8割の区間で工事を進めているものの、残り約2割が未着手だと説明。事業用地は、全体の約95パーセントを取得しているが、新型コロナウイルスの影響で事業用地の取得に時間を要しており、目標としてきた2022年3月の開業が困難だとしている。 また宇都宮市は、車両製造の進捗状況についても発表。車両は2020年度に製造に着手し、年度末に1編成目の納入を目指していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、一部の外国製部品の調達が遅延しており、1
JR北海道は21日、無人駅から乗車券を持たずに乗車する利用者を対象とした、QRコードによる自動精算サービスを開始した。 サービスの提供対象は、トマム駅から乗車し、札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅のいずれかで下車する列車の利用者。トマム駅の待合室に掲示するQRコードをスマートフォンにて読み取り、専用サイトにアクセスすると、「QRコード乗車駅証明書」を取得できる。札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅では、精算機にQRコード乗車駅証明書をかざすことで、乗車券を購入し、改札を出場する。同サービスは日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応する。 従来、無人駅から乗車券を持たずに乗車する際、降車駅などで乗車駅を申告し、精算する必要があった。今回のサービスの導入により、駅での乗車駅申告の必要がなくなり、各言語でスムーズに精算できるようになる。なお、同様のサービスは、JRグループでは初導入だという。 サービスの提
国土交通省鉄道局は20日、JR東日本の「羽田空港アクセス線(仮称)」に関する第1種鉄道事業許可申請を許可したと発表した。 羽田空港アクセス線は、羽田空港と都心方面を結ぶ構想の路線。羽田空港~東京貨物ターミナル間で約5キロの新線を建設するほか、既存路線のルートを一部流用・改良して運行する。今回許可された区間は、新たに建設する新線。この新線と、東海道本線貨物線(大汐線)などを接続し、宇都宮・高崎方面、常磐線方面への列車を運行する計画となっている。 羽田空港アクセス線では、羽田空港新駅(仮称)を、第1・第2旅客ターミナルの中間部、京浜急行電鉄羽田空港第1・第2ターミナル駅と交差する方向に設置。運行本数は、1日あたり片道72本、1時間あたり4本を予定。事業費は3000億円で、2029年度の開業を予定する。
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