兵庫県尼崎市が2億円を補助し、自治会が建て替えを進めたものの工事会社と代金トラブルになっていた「東園田町総合会館」(東園田町4)を巡り、有識者を交えた自治会の調査委員会が報告書をまとめた。報告書は「無資格の業者らを信頼し任せたのが問題の核心」としつつ、自治会の進め方についても「事業を適正に執行できる組織体制がなかった」と指摘。運営面での責任の明確化や透明性、チェック機能の確保などを求めた。20日、同会館で報告会が開かれる。(広畑千春) 同会館は阪急園田駅北側にあり、鉄骨一部4階建て延べ約750平方メートル。市が園田競馬場の周辺整備事業費から2億円を交付し、2020年9月、地元自治会の「東園田町会」が京都市の施工業者と請負契約を結んだ。だが1階のテナント向け設備など約6千万円にのぼる追加工事費を巡り訴訟トラブルに発展。ほぼ完成しながら使えない状態が続き、予定から約1年半遅れの今年2月にオープ