GNUプロジェクトのEmacs 22.1が登場して1か月になる。カスタマイズ性と拡張性に優れた高機能エディタの6年ぶりとなる待望のアップデート版だ。本稿では、この新バージョンについて気付いた点を紹介しよう。 6年ぶりのリリースにふさわしく、Emacs 22.1の変更点のリストは膨大なもので、プレーンテキストで224KBにもなる。新しい機能の大半は、このエディタのコア部分にあたる編集機能ではなく、大小の各種モード ― BibTex編集やLispプログラミングなど、特定の作業向けに作られたモジュール ― に追加されている。ただし、すべてのEmacsユーザがその重要性を認めるであろう改良点も存在する。 このEmacs新バージョンは、GNU WebサイトのEmacsホームページからソースの形でダウンロードできる。各種ディストリビューションにバイナリとして収録されるには時間がかかるかもしれないが、E