バイデン米大統領は8日、ロシア産の原油や液化天然ガス(LNG)、石炭など化石燃料の輸入を禁止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対し、一段と踏み込んだ経済制裁を科す。 米エネルギー情報局(EIA)のデータによれば米国が2021年に輸入した原油のうちロシア産が占める比率は約3%。他の石油製品を含めるとロシア産は約8%だった。データ解析会社クプラーによると、今年に入ってロシア産原油の輸入ペースは17年以来最も遅くなっている。 英国もこの日、ロシア産原油の輸入を数カ月かけて段階的に禁止する計画を発表した。ただ天然ガスと石炭の輸入は継続するとした。ロシア産燃料への依存度がより高い他の欧州諸国は禁輸に同調しない見込み。 バイデン氏はホワイトハウスで「ロシア経済最大の動脈を標的にする」と表明。「プーチンの戦争にわれわれは加担しない」と述べた。